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世界で唯一の神獣ダンジョン管理人 ~何故か自宅の庭が神獣の託児所のようになっていた~  作者: レイン
非日常への変化

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9/16

日常が変わる日



 昨日は庭で何も作業をせずに一日のんびり過ごした翌日


 目を開けると見慣れたテントの天井があった。


「今日は何も起こってはいないはず。・・・・・なんだ?今日はやけに外がうるさいな」


 庭に虫が全くいなくなっていることを確認してからは、縁側の窓は閉めずに過ごしていたので今日は風が強く吹いているのかもしれないと思いながらテントを出た。


 昨日一日中見たままの庭があると思って朝日の眩しさから目が慣れて庭を見ると、目に映る光景に立ち尽くして動けなくなってしまった。


「嫌な予感はしてたんだ・・・さっきからやたらと騒々しいから強風でも吹いているのかと考えていたのに、明らかにあり得ない音も聞こえていたから・・・・・」


 片手で目を覆うようにして立ち尽くしたまま、ありえない事が起こっている庭の現状を垣間見た。


 庭では今まで青い魚がいた池の上に、何故か空に浮かんでいる小さな角(・)と髭(・)が生えている青い鱗の蛇の様な生き物が池の水を操りある方向に飛ばしていて、その方向の先には体(・)が(・)燃(・)え(・)て(・)い(・)る(・)ようにしか見えない小さな赤い鳥が飛んでくる水を相殺するように体から炎を飛ばしていてジュウジュウと水の蒸発する音が聞こえてきていた。


「なんなんだこれは!?・・・・・はわぁ???」


 非現実的な光景を前に驚いたのもつかの間の内にさらなる変化が目の前で起こった。


 変化が起こったのはすぐ近くの低木だった。昨日は花の中で寝ていた子ぎつねが置き石の上に座っていたのだが、突然尻尾を左右に細かく振りだすと何故か尻尾が二(・)つ(・)に(・)増(・)え(・)て(・)緑の琥珀があった低木と梅の木がみるみる成長しだした。成長しながら琥珀のあった低木は、幹の節にあった緑の琥珀の場所に空洞が空くように成長して小さなクリスマスツリーのような形になった。尻尾が二つのキツネは満足したのか軽快なジャンプでその穴の中に入ると、昨日と同じように丸まって眠りにつこうとしていた。

 低木が成長したのと同じように梅の木も大きくなっていったのだが、梅の木の一部が琥珀の低木と混じるように大きくなっていったからなのか、梅の木と琥珀の木に同じ花が咲いているおかしな木にもなっていた。


「な・・なん・・・・ま、まさか!」


 そして、まさかと思い大岩の方を見ると、何故か昨日より大岩が少し大きくなっている様な気がした。 


「さ、さすがにな・・・あ・・・・・」


 さすがに目の錯覚だろう岩が急に大きくなるなんてありえないと頭で否定していると、昨日と同じように大岩の上にひょっこりと額(・)に(・)宝(・)石(・)の様な物が付いている小さなイタチの様な生き物が現れた、そして、その場で大岩の上をぐるぐる回ったかと思うと、大岩からにょきにょきと生えるように水晶や鉱石が大岩の外側に生成されて、その鉱石や水晶を飲み込むように大岩が徐々に大きくなるとさっきよりさらに一回り大きくなった。


「・・・・・・・・・」


 そして、さっきから縁側で伏せて横になっている灰(・)色(・)の(・)子(・)狼(・)の様な生き物が風鈴の下でくつろいでいるのだが、時折とんでくる水が自身に架からないように風が都合よく吹いて子狼には水が届かないようになっているのを見てただの子狼ではない事が分かってしまった。


 そもそも日本に狼がいない事に疑問を持つ間もなく、処理しきれない情報が一度に与えられてそんなことを考える事すらできなかった。


 そして、膝から崩れ落ちるように四つん這いで顔を伏せた後、夢に違いないともう一度庭を見て目に映った光景の現実を受け止めきれずに叫ぶのだった。


「いったい!何が!どうなっているんだ~~~~~!!!!」




読んでくださりありがとうございます

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