表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
97/114

前例

お読みいただきありがとうございます!


少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

突破隊が。


戻ってきた。


兵士たちが。


左右へ道を開ける。



レオン。


ドルガン。


ヴェルナ。


フィオ。


ルー。


アルス。



俺は。


思わず。


駆け寄る。



その前に。


ドルガンが叫んだ。


「おい!」


「エイゼンシュタイン!」


「お前!」


「足止め隊じゃなかったのか!」



俺は。


思わず立ち止まる。


「……は?」


「何言ってる。」



ドルガンが。


目を見開く。


「何言ってるじゃねぇ!」


「鐘楼まで!」


「俺らと一緒だったろ!」



その瞬間。


リシェルが。


声を上げた。


「シュトックは!」


「ずっとここにいました!」



全員が振り向く。



シンが。


静かに言う。


「ここだ。」


「倒れたのも。」


「目を覚ましたのも。」



突破隊が。


息を呑む。



レオンが。


ゆっくり。


俺を見る。


「……エイゼン。」


「あの時。」


「聞いたな。」



思い出す。


鐘楼へ向かう途中。


「お前。」


「何で足止め隊にいない。」


確かに。


聞かれた。



でも。


俺は。


答えなかった。


答えられなかった。



ドルガンが。


頭を抱える。


「じゃあ!」


「俺らと一緒にいた!」


「あいつは誰だったんだよ!」



誰も。


答えられない。



沈黙を破ったのは。


クレイスだった。



「一つ。」


「整理しましょう。」



全員が。


クレイスを見る。



「足止め隊は。」


「エイゼンシュタインが。」


「終始ここにいたと証言しています。」



「突破隊は。」


「エイゼンシュタインと。」


「鐘楼へ入り。」


「地下まで進んだと証言しています。」



「二つの証言は。」


「明らかに食い違っています。」



「ですが。」


「私には。」


「どちらも。」


「体験したことを。」


「そのまま話しているように思えます。」



「そうであるなら。」


「私たちが調べるべきは。」


「証言ではなく。」


「巡礼路で起きた現象です。」



静かな風が吹く。



誰も。


すぐには口を開かなかった。



レオンが。


ゆっくり。


老人を見る。



「あんた。」



老人が。


顔を上げる。



「以前。」


「エイゼンを。」


「シュトック様と呼んだ。」



「理由を聞こう。」



老人は。


静かに目を閉じた。



長い沈黙。



やがて。


小さく首を振る。


「……申し上げられませぬ。」



ドルガンが。


思わず声を荒げる。


「何でだ!」



老人は。


ゆっくり答えた。



「私が。」


「申し上げることでは。」


「ございませぬ。」



レオンの目が鋭くなる。


「知っているんだな。」



老人は。


否定もしない。


肯定もしない。



ただ。


俺を見る。



その目は。


さっきまでとは違っていた。



怯えでも。


驚きでもない。



確かめるような目。



やがて。


小さく口を開く。



「一つだけ。」


「申し上げられます。」



皆が。


老人を見る。



「巡礼路では。」


「初めてではございませぬ。」



「私は。」


「同じような出来事を。」


「見たことがございます。」

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


・ブックマーク

・評価(☆☆☆☆☆)

・感想


などいただけるととても励みになります!


今後も更新していくので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ