表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
95/112

名前

お読みいただきありがとうございます!


少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

リシェルが。


俺の顔を覗き込む。


「もう」


「動いて大丈夫?」



頷く。


身体は重い。


でも。


立てないほどじゃない。



テントを出る。


冷たい風。


巡礼路は。


静かだった。


兵士たちが。


黙々と陣地を築いている。



門は。


開いたまま。


黒甲冑も。


白甲冑も。


動かない。


まるで。


世界だけが。


息を止めているみたいだった。



俺は。


門を見る。



頭が痛んだ。



鐘。


壁画。


白い外套。



『おかえり』



思わず。


頭を押さえる。



「まだ痛むのか?」


クレイスだった。



「……少し」



嘘だ。


少しじゃない。



俺は。


俺のはずなのに。


あそこでは。


違う誰かだった。



「突破隊は」


「まだですか?」



クレイスは。


門を見る。


「ああ」


「まだ戻らない」



胸がざわつく。



レオン。


ドルガン。


ヴェルナ。


フィオ。


ルー。


アルス。



あれは。


夢だったのか。


それとも。


本当に。


俺は。


あそこにいたのか。



その時。


門の方から。


兵士が駆けてきた。



「伝令!」


「突破隊です!」


「突破隊が戻ります!」



思わず。


胸が鳴る。


生きていた。


よかった。



そう思ったはずなのに。


安心より先に。


別の感情が湧いた。



怖い。


俺は。


レオンに。


何を聞けばいい。



いや。


違う。


本当に怖いのは。


レオンが。


俺に。


何を聞くかだった。



その時。


「シュトック」


リシェルが。


俺を呼ぶ。



返事をしようとして。


止まる。



シュトック。



その名前が。


急に。


遠く感じた。



俺は。


リシェルを見る。



「……どうしたの?」


心配そうな顔。



俺は。


小さく首を振る。


「いや」


「何でもない」



嘘だった。



今。


呼ばれたのは。


本当に。



俺だったのか。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


・ブックマーク

・評価(☆☆☆☆☆)

・感想


などいただけるととても励みになります!


今後も更新していくので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ