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貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


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地下へ

お読みいただきありがとうございます!


少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

王城へ戻る道中。


誰も、あまり喋らなかった。



本軍兵士たちだけが、淡々と動いている。



巡回。


封鎖。


伝令。



さっきまでの混乱が嘘みたいだった。



……本当に別世界だな。



「シュトック」


隣から、小さな声。


リシェルだった。


まだ、俺の手を離していない。


「本当に歩ける?」



「……まぁ、なんとか」


正直。


全然なんとかなんかじゃない。


やっと歩いてるわ。



でも。


今止まる方が、なんか嫌だな。



フィナも、反対側で俺の服を掴んだまま歩いている。



セレーナが、ちらりと俺を見る。


「シュトック」


「あなた」


「昔から、こういうことがあったの?」



「は?」


急に何言ってんだ、この人。


「いや、ないですけど」



「……そう」


短い返事。


でも。


まだ何か考えてる顔だった。



前方では。


クレイスがケッヒル大佐と小声で話している。



聞こえない。


ただ。


空気だけで分かる。


かなり重い話だ。



その時。


前を歩いていたアルスが、振り返った。


「で?」


「実際どうだった」



「どうって?」



「その白いのだよ」


軽い口調。


でも。


目は笑っていなかった。



「……分かんねぇっす」


「人っぽいのに、人じゃない感じで」



アルスが、少しだけ真顔になる。


「気味悪ぃな」


さっきまでの軽さが、消えていた。



王城正門が見えてくる。


巨大な城壁。



夕暮れの光。


いつも見てる景色のはずなのに。


今日は、妙に冷たく見えた。



門を抜ける。



本軍兵士たちが、一斉に敬礼した。


ケッヒル大佐が通るだけで、空気が変わる。



すげぇ……。



クレイスが振り返った。


「こちらです」



案内されたのは。


中央宮じゃなかった。



もっと奥。


古い石造りの回廊。



空気が冷たい。


人気もない。



「おいおい……」


グリードが周囲を見回す。


「なんだここ」



ミオも、不安そうに辺りを見た。


「こんな場所、初めて来ました……」



石廊下に、足音が響いていた。



やがて。


古びた鉄扉の前で止まった。



古い紋章が刻まれている。



レオンの表情が変わる。


「その紋章……」



クレイスが静かに答えた。


「旧王家の紋章です」



レオンの目が、わずかに細くなる。



俺は、その紋章を見つめていた。

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