表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
117/139

小さな足跡

お読みいただきありがとうございます!


第二部の北部編に入りましたが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。


今後ともよろしくお願いいたします。

森は。


再び。


静けさを取り戻していた。



「……聞こえました」


リシェルが。


小さく呟く。


「でも」


「どこからだったのか……」



クレイスは。


森の奥を見つめたまま。


動かない。


やがて。


静かに口を開く。


「追いません」



俺は。


思わず。


クレイスを見る。


「追わない?」



「はい」


短く。


それだけだった。



「相手が」


「人かどうかも」


「分かりません」


「不用意に」


「森の奥へ入るのは」


「危険です」



確かに。


その通りだった。



だけど。


「もし」


「本当に」


「助けを求めてたら?」


思わず。


口にしていた。



クレイスは。


俺を見る。


「その可能性もあります」


「ですが」


「私たちが」


「全員」


「帰れなくなっては」


「意味がありません」



返す言葉が。


なかった。



リシェルも。


静かに俯く。



誰かを。


助けたい。


でも。


飛び込めば。


自分たちも。


消えるかもしれない。



重い空気が。


三人を包む。



その時。


リシェルが。


小さく声を上げた。


「これ……」



俺とクレイスが。


振り向く。



リシェルは。


荷馬車の後ろを。


見つめていた。



落ち葉の上。


小さな。


本当に。


小さな。


足跡。



裸足だった。


子どものものだ。



俺は。


しゃがみ込む。


「子ども……?」



リシェルも。


頷く。


「たぶん」



その足跡は。


荷馬車から。


森の奥へ。


真っ直ぐ。


続いていた。



「さっきまで」


「足跡は」


「なかったのに……」


俺は。


思わず。


息を呑む。



クレイスも。


初めて。


目を見開いた。


静かに。


足跡を見つめる。



そして。


小さく。


呟く。


「……現れた?」



風が吹く。


落ち葉が。


舞い上がる。



だが。


小さな足跡だけは。


消えなかった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


・ブックマーク

・評価(☆☆☆☆☆)

・感想


などいただけるととても励みになります!


今後も更新していくので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ