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貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


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北部

お読みいただきありがとうございます!


第二部の北部編に入りましたが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。


今後ともよろしくお願いいたします。

昼過ぎ。


荷馬車は。


緩やかな坂を。


進んでいた。



レオンが。


前を見据える。


「見えてきた」



俺も。


顔を上げる。



坂の向こう。


一本の石碑が。


立っていた。


その横には。


古びた木の柵。


風に揺れる。


旗。



クレイスが。


静かに口を開く。


「ここから先が」


「北部です」



荷馬車は。


そのまま。


石碑の前を通り過ぎる。



気づけば。


景色が。


少し変わっていた。



広がっていた麦畑は。


いつの間にか。


姿を消している。


背の高い針葉樹が。


街道の両側へ。


続いていた。



吹き抜ける風も。


王都とは。


まるで違う。


冷たい。



グリードが。


腕をさする。


「急に」


「寒くなったな」



ルーが。


空を見上げる。


「空の色も」


「違うわね」



ヴェルナも。


頷いた。


「なんだか」


「静か……」



確かに。


静かだった。


鳥の声も。


人の気配も。


ほとんどない。



俺は。


思わず。


巡礼路を思い出す。



あの時も。


静けさの先で。


全てが。


始まった。



「エイゼンシュタイン」


クレイスだった。


「どうしました」



「いや」


「何でもない」


そう答える。



だが。


胸の奥に。


小さな違和感だけが。


残っていた。



荷馬車は。


止まることなく。


北部の大地へ。


静かに。


踏み込んでいった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


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今後も更新していくので、よろしくお願いします!

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