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貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


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北への街道

お読みいただきありがとうございます!


第二部の北部編に入りましたが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。


今後ともよろしくお願いいたします。

王都を出ると。


景色は。


ゆっくりと。


変わり始めた。



石畳は。


やがて。


土の街道へ変わる。


両脇には。


黄金色の麦畑。


遠くでは。


風車が。


ゆっくりと。


羽を回していた。



荷馬車は。


静かな音を立てながら。


北へ進む。



俺は。


御者台から。


前を見つめていた。


頬をなでる風は。


王都より。


少しだけ。


冷たい。



「ここまでは」


レオンが。


地図を見る。


「街道も広い」


「問題は」


「この先だ」



クレイスが。


頷く。


「北部へ入れば」


「宿場町も」


「少なくなります」


「予定通り」


「今日中に」


「最初の宿へ入りましょう」



「異議なし」


グリードが。


大きく伸びをした。


「まずは」


「腹ごしらえだな」



ヴェルナが。


呆れたように笑う。


「それしか」


「考えてないの?」



「生きる基本だ」



「威張ることじゃないわ」



思わず。


笑ってしまう。



荷馬車の後ろから。


ルーの声がした。


「仲がいいわね」



フィナも。


小さく笑う。


旅が始まってから。


初めて見る笑顔だった。



その時。


前方から。


一台の荷馬車が。


こちらへ向かってくる。



すれ違う。



御者の老人が。


こちらを見て。


帽子を上げた。



そして。


一言だけ。


残していく。


「北は」


「荒れておるぞ」



荷馬車は。


そのまま。


南へ去っていった。



俺は。


振り返る。


もう。


姿は見えない。



「……荒れている?」


クレイスが。


小さく呟く。



レオンは。


黙ったまま。


北を見ていた。



俺も。


その先を見る。



遠く。


北の山々は。


薄い雲の向こうで。


静かに。


俺たちを待っていた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


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今後も更新していくので、よろしくお願いします!

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