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貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


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旅立ち

お読みいただきありがとうございます!


第二部の北部編に入りましたが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。


今後ともよろしくお願いいたします。

朝日が。


王都を照らしていた。


城門の前。


二台の荷馬車。


馬たちは。


静かに。


出発を待っている。


荷は。


全て積み終えていた。



クレイスが。


静かに頷く。


「準備は」


「整いました」



ケッヒル大佐も。


馬具を見渡す。


「問題ない」



俺たちは。


ゆっくりと。


城門へ向かう。



その先には。


三人の姿があった。


国王。


王妃。


そして。


セレーナ。



全員が。


足を止める。



レオンが。


一歩前へ出る。


「このたびは」


「ご配慮」


「感謝いたします」


深く。


頭を下げた。



クレイスも。


静かに続く。


「必ず」


「ご報告できるよう」


「尽力いたします」



ケッヒル大佐は。


胸に手を当て。


一礼する。



俺も。


頭を下げた。


「行ってまいります」



国王は。


静かに。


一同を見渡した。


やがて。


短く告げる。


「頼んだ」


ただ。


その一言だけだった。



王妃は。


フィナの前まで歩み寄る。


両手を取り。


優しく微笑んだ。


「気をつけて」


「必ず」


「帰ってくるのですよ」



フィナは。


小さく頷く。


「はい」



王妃は。


そっと。


その手を離した。



セレーナが。


静かに微笑む。


「皆さん」


「どうか」


「ご無事で」



その視線が。


俺へ向く。


「シュトック殿」


「妹を」


「お願いいたします」



俺は。


真っ直ぐ。


頷いた。


「必ず」


「お守りします」



セレーナも。


静かに頷く。


もう。


言葉は。


必要なかった。



「出発します」


クレイスの声が響く。



御者が。


手綱を引く。


馬が。


ゆっくりと歩き出す。


車輪が。


静かに回る。



俺は。


一度だけ。


振り返った。



国王は。


動かない。


王妃は。


小さく。


手を振っていた。


セレーナは。


穏やかに。


微笑んでいる。



フィナも。


静かに。


頭を下げる。



王都ヴァルクレインが。


少しずつ。


遠ざかっていく。


俺たちは。


北へ向かった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


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今後も更新していくので、よろしくお願いします!

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