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貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


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送り出す覚悟

お読みいただきありがとうございます!


第二部の北部編に入りましたが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。


今後ともよろしくお願いいたします。

ケッヒル大佐は。


腕を組んだまま。


目を閉じる。



やがて。


静かに口を開いた。



「軍人として申し上げます」


「反対です」



部屋に。


緊張が走る。



フィナは。


唇を噛んだ。



ケッヒル大佐は。


続ける。



「王族を」


「危険な任務へ」


「同行させることは」


「本来なら」


「認められません」



「ですが」



フィナを見る。



「覚悟は」


「本物だ」


「そして」


「今のクレイスの話で」


「必要性も理解しました」



誰も。


口を開かない。



「ならば」


「条件があります」



フィナは。


真っ直ぐ。


ケッヒル大佐を見つめる。



「遠征中は」


「現地指揮官の命令に従うこと」


「単独行動は認めません」


「危険と判断した場合は」


「直ちに退避していただきます」



「できますか」



迷いは。


なかった。



「できます」


「必ず」


「従います」



ケッヒル大佐は。


ゆっくり頷く。



「ならば」


「軍として」


「異論はありません」



視線が。


自然と。


セレーナへ集まる。



セレーナは。


静かに。


目を閉じた。



長い沈黙。



やがて。


妹を見る。



「フィナ」



優しい声だった。



「あなたは」


「もう」


「私が守るだけの子ではありません」



フィナの瞳が。


揺れる。



「自分で選び」


「その選択に」


「責任を持ちなさい」



フィナは。


深く頷いた。



「はい」



セレーナは。


小さく微笑む。



「必ず」


「帰ってきなさい」


「約束です」



「はい」



その返事を聞くと。


セレーナは。


ゆっくり。


俺を見る。



「シュトック殿」



俺は。


少しだけ。


目を見開いた。



セレーナは。


穏やかに微笑む。



「妹を」


「お願いいたします」



俺は。


静かに頷く。



「必ず」


「無事に」


「お連れします」



窓の外では。


北風が。


静かに。


王都を吹き抜けていた。



北への旅は。


もう。


始まっていた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


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今後も更新していくので、よろしくお願いします!

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