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貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


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必要な存在

お読みいただきありがとうございます!


第二部の北部編に入りましたが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。


今後ともよろしくお願いいたします。

部屋は。


静まり返っていた。



クレイスは。


しばらく。


考え込んでいた。


やがて。


静かに口を開く。



「先ほど」


「私は」


「フィナ様のご同行は」


「認められないと申し上げました」



部屋の視線が。


集まる。



「ですが」


「考えが変わりました」



レオンが。


静かに尋ねる。



「何が変わった」



クレイスは。


迷いなく答えた。



「新しい事実です」



そう言って。


リシェルを見る。



「リシェルさん」


「エイゼンシュタイン君の傷は」


「今」


「どの程度ですか」



リシェルは。


表情を引き締める。



「命に別状はありません」


「でも」


「完治には」


「まだ時間が必要です」


「北までの道中も」


「無理はさせられません」



ケッヒル大佐が。


腕を組む。



「そんな状態で」


「北へ向かうのか」



クレイスは。


静かに頷いた。



「本来なら」


「もう少し」


「療養していただきたいところです」


「ですが」


「巡礼路は」


「失われました」


「北だけが」


「残された手掛かりです」


「だからこそ」


「万全の体制を」


「整えなければなりません」



誰も。


口を開かない。



クレイスは。


リシェルから。


静かに。


フィナへ視線を移す。



「この数日」


「私は」


「皆さんを見てきました」


「リシェルさんがおられる時」


「エイゼンシュタイン君は」


「傷を気にせずに済んでいます」



リシェルは。


静かに俯いた。



「そして」


「フィナ様がおられる時は」


「表情が違います」



俺は。


思わず。


クレイスを見る。



「これは」


「私が見てきた」


「事実です」



ケッヒル大佐が。


頷く。



「その通りだ」



レオンも。


短く頷く。



「否定はできない」



クレイスは。


静かに。


セレーナを見る。



「セレーナ殿下」


「フィナ様に」


「ご同行いただけるなら」


「私としては」


「これ以上ない体制になります」



部屋は。


再び。


静まり返る。



セレーナは。


しばらく。


目を閉じていた。


やがて。


静かに。


口を開く。



「必要性は」


「理解しました」


「ですが」


「フィナは」


「王家の人間です」


「妹の命を」


「預かる以上」


「私にも」


「責任があります」



それから。


ゆっくり。


ケッヒル大佐を見る。



「ケッヒル大佐」


「軍人として」


「この編成を」


「どうお考えですか」

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


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・評価(☆☆☆☆☆)

・感想


などいただけるととても励みになります!


今後も更新していくので、よろしくお願いします!

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