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貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


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それでも

お読みいただきありがとうございます!


第二部の北部編に入りましたが、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。


今後ともよろしくお願いいたします。

部屋は。


静まり返っていた。



フィナは。


まっすぐ。


俺を見つめている。



「シュトック」



その一言だけで。


十分だった。


何を望んでいるのか。


分かってしまう。



俺は。


小さく息をついた。


「フィナ」



ゆっくり。


口を開く。


「北は」


「危険だ」


「巡礼路とは」


「比べものにならないかもしれない」


「俺も」


「何が待っているのか」


「分からない」



フィナは。


黙って聞いていた。



「だから」


「行くな」


短く。


そう言った。



フィナは。


少しだけ。


目を伏せる。


そして。


小さく笑った。



「やっぱり」


「そう言うと思った」



俺は。


何も言わない。



フィナは。


一歩前へ出る。



「でも」


「私」


「置いていかれる方が」


「もっと嫌」



部屋の空気が。


静かに揺れる。



「また」


「帰ってくるって」


「信じて待つだけなんて」



首を横へ振る。



「もう」


「嫌なの」



セレーナが。


静かに目を閉じる。



ケッヒルも。


腕を組んだまま。


何も言わない。



クレイスだけが。


フィナを見つめていた。



「フィナ様」


「一つだけ」


「お聞きいたします」



フィナは。


頷く。



「なぜ」


「そこまでして」


「北へ行きたいのですか」



フィナは。


迷わなかった。



「シュトックが」


「帰る場所を」


「私も」


「知りたいから」



誰も。


言葉を返せない。



クレイスは。


静かに。


目を閉じた。



そして。


小さく。


頷いた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


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などいただけるととても励みになります!


今後も更新していくので、よろしくお願いします!

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