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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
SNS探偵 天馬

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探偵塾始動 4

 4年前の天埜翔也弁護士夫妻の自損事故も同じ警察が隠蔽し既に数年も前からカヤ土建を守る公的力が働いていたことを理解したのである。


 止々呂美修也はそれらを自身の携帯に落とし警察庁のビルの一角で

「だが今の状態では落とせるのは大間だけでそこから引き出せるのもザイ・カヤとモーリス・チェンの実行犯だけだ」

 と呟いた。

「問題はカヤ土建に二人を囲い込むだけの金があるのか」


 それが一番の問題だ。


 島本蓮司は止々呂美修也の横に立ち

「止々呂美さん、貴方は明日ザイ・カヤとモーリス・チェンの追い込みをしてください。俺はカヤ土建の金の流れを極秘に調べます」

 と告げた。

「それと東都銀行池袋支店の写真の金の動きも」


 止々呂美修也は頷くと

「島本、頼む」

 と笑みを見せた。


 翌日、翔は早朝から目を覚ますと探偵チューバ―塾の方針を定め津村清也に渡す書類の作成を行った。

 探偵チューバ―として配信に対する所謂インプレッションが翔の生活を基本的には支えている。元々、両親の遺産で購入したマンションなので現在は共益費だけの支払いである。


 生活を支える基礎的な電気ガス水道食費などの生活費なども配信料で賄うことが出来ている。

 ただ、津村清也からも依頼数に合わせて探偵料として金をもらっていた。


 その依頼料を塾の運営に当てようと翔は考えていたのである。なので、依頼を行ってくれている津村清也には内容を理解しておいてもらわないとならないのだ。


 翔は書類を作成すると津村清也の屋敷へと向かった。

 同じ頃、大間正明の元に止々呂美修也は松本貴子を管轄した品川西警察署刑事課強行犯係の坂本蒼矢巡査と山形優一の事件を担当した中野中央警察署刑事課強行犯係の刑事数名を連れて姿を見せていた。


 大間正明は翔の父親の自損事故の直後に独立し品川駅に近い商業ビルの一角に弁護士事務所を構えている。


 本棚と来客用の部屋もあり机も一番奥の大間正明の机と事務員2名の机がある落ち着いた雰囲気のフロアの大間正明の机の前に止々呂美修也は立ち

「カヤ土建のザイ・カヤとモーリス・チェンの指紋採取を行わせていただこうと思う。弁護士として協力を願いたい」

 と告げた。


 大間正明は息を吐き出し

「弁護士として人権蹂躙と思える行為には」

 と言いかけて差し出された携帯に目を向けた。


 止々呂美修也は冷静に松田貴子の動画を流し

「貴方が4年前にカヤ土建がらみの事件を調べていた天埜翔也夫妻の事件をもみ消すのに一役買ったからですかね」

 と告げた。


 大間正明は目を見開き直ぐに止々呂美修也を見た。

「な、一体どこでこの動画を……だがよ、4年前の事故も」


 止々呂美修也は笑むと翔が渡した隣の家の防犯カメラの映像を見せ

「この動画を元に再調査に乗り出すこともできる。貴方の持論は何時も排斥主義、差別、そう言って犯罪者すら守ろうとする。弁護士は確かに依頼者に利することが生業だ。しかし、法の場に立つ人間である以上は法を捻じ曲げ罪を犯して良いということではない」

 と告げた。

「弁護士とは人権擁護と『社会正義の実現』が使命の法律家で犯罪者を正当な理由なく守ることは人権擁護にも社会正義の実現にも反している」


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