運命の接触者 2
やはり、警察も繋がっていたのだ。
「検察も、裁判官も……司法は当に死んでいたんだ」
このカヤと言う男が言っている『あの人間達』というのが日本に海外の人間を流入させて国家動乱もしくは国家衰退をさせようとしているのだろう。
「間違いなく、巨大な組織が人身売買的な事をして利益と日本衰退を同時にさせている」
翔は松田貴子殺害容疑で逮捕されたものの証拠不十分で釈放された男たちの写真を載せた地方新聞を机の上に広げた。
「4年前に防犯カメラに映っていた男たちだ。父さんは4年前に奴らが連れてきた不法滞在者に強姦された少女の母親の依頼で事件化しなかった事件を調べていた。そこで大間が言っていたようにあの人たちの全容と関わった人間の何か証拠をきっと手に入れたんだ」
当時は高校生父親の仕事を知っていたわけではない。知ろうともしていなかった。
しかも父親の仕事の資料は大半が会社にあって大間が処分したに違いない。
事件後に訪ねた時に守秘義務を口実に教えてはくれなかったが本当は真実を知られないためだったのだ。
父は何を知り、殺されたのだろう。
馬鹿な自分は父の死を悼んだ自分の身を守ってくれる人だと疑わずに『君の身の安全のためだ。俺たちがいつか真実明らかにする』という言葉を信じて身を任せてしまった。
税金処理やそれ以降の生活のためにと言われて家も最低限の家具以外は手放した。卒業までは賃貸で暮らしていた。
考えれば家の処分が終わった途端に大間正明は『君はこれからの事だけを考えなさい』と言って姿を見せなくなった。
そう言うものだと思っていた。
その直後に今SNS探偵天馬のバックアップをしてくれている津村清也という人物が訪ねてきたのだ。
「君の父親である天埜翔也さんと知り合いでね。君にマンションを用意しているので君が真実を知りたいと思うのなら力を貸そう。もし静かに暮らしたいならそのフォローをしよう」
そう言ってくれた。
「もしかして、津村さんは父が何か証拠を手にしたことを知っていたのか? そして、それを俺が持っていると思って声をかけてきたのか?」
だが、彼が今なお自分に協力してくれているのは確かだ。
そのお陰でこの動画を手に入れることもできた。
翔はその一人暮らし用都心のマンションから且つて両親と暮らしていた今はマンションに立て直された方向を見つめた。
「ごめん、俺は父さんが手に入れたモノを守れなかった。だけど、必ず……全てを白日の下に曝け出す」
……そしてこの罪を犯した人間を裁かな司法を弄ぶ欲に狂った人間を排除する……
空は青く太陽が東の空から登ろうとしていた。




