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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
SNS探偵 天馬

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運命の始まり 3


「部屋の戸は閉まっていた。窓も閉まっていた」


 そう言って顎を動かし窓際の机の上に連れて行った。天馬は立ち上がって蒼矢の後ろについて進み机の前に立った。


 蒼矢は手袋をした手で机の上に置かれていた丸い缶タイプの吸殻入れの前の鍵を指さし

「鍵はここだった」

 と告げた。

 ポケットからヨレヨレのビニール手袋を渡した。


 天馬は静かな笑みを浮かべて手袋をはめた。

 そして、置いていた携帯を手にするとその吸殻入れを撮影し初に机の中を調べ始めた。

 更に吸殻入れや鍵を無視して机の上のカバンや棚、更には台所や食器棚などを調べて、漸く机に戻ると吸殻入れを手に取り目を細めた。


「かなりの水が張っているな」

 呟き、更に蓋を取ってそれもまた丹念に見つめた。


 丸い缶の吸殻入れには印刷メッセージで『桜の下に死体は眠る』と書かれていた。彼女の字ではないので面白くはないがそういう面白言葉印刷なのだろう。Tシャツなどでも流行っている。

 その上の分かりにくい文字に天馬は一瞬目を細めたものの、直ぐに缶を置いて蓋を手に取った。

 蓋には小さな丸い穴が4個ほど空いている。蒼矢はチラリとそれをジッと見つめる天馬を見た。


 天馬は穴の一つについていた小さな傷に目を細め、そのまま窓ガラスの枠を丹念に調べると

「これは他殺だね。貴方もそう考えていた」

 と告げた。


 蒼矢は目を見開くと

「密室トリックが、わかったのか?」

 と聞いた。


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