捜査立会人 8
大森洋一は顔を顰めチラリと大森君子を見た。
大森君子は大森洋一をチラリと見た。
大森洋一は息を吐き出し
「3ヵ月前から……君子は浮気をして……洋介はやはり子供だからわかるんだろう。その頃から良くぐずるようになって……君子もそれまでは本当に洋介を可愛がっていたのに急に変わってしまって」
と告げた。
「それで半月前に興信所で浮気を調べてもらい今日それを受けとって話をしようと思って」
……彼女を信じたい気持ちとだが浮気は事実だという気持ちで悩んでいたのはたしかです……
天加は置かれた浮気現場の写真を手に視線を向けた。
世名もまたそれを見てチラリと天加を見た。
恐らくトレーナーだと思われる男性と一緒に喫茶店で話しているところやスポーツジムで一緒にペットボトルを開けながら微笑み合っているところなどが映っていた。
大森君子は泣きながら
「まさか、探偵の人が言ったように私を陥れるために」
と大森洋一を睨んだ。
近本忠雄は息を吐き出すと
「なるほど、だとすれば大森洋一を疑わなければならない可能性も出てきたな」
と呟いた。
大森洋一は首を振ると
「俺は何もしていない! 洋介を愛している!!」
と叫んだ。
近本忠雄は彼を見ると
「話は警察で聞きますよ」
と言い、天加と世名を見た。
「捜査立会人さん、確かに事故で判断した警察の捜査は少し性急でした。これでいいんですね」
世名はスゥと息を吸い込んで、口を開きかけた。
瞬間であった。




