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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
捜査立会人 ~オブザーバー~

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全貌 7

 天加は冷静に

「この映像を印刷してください。それから、続きをまたお願いします」

 と告げた。


 全て見終わると天加は冷静に

「先の二名が恐らく三嶋真昼の両隣の住人ではないでしょうか?」

 と聞いた。


 真辺新一は戸惑いつつも頷いた。

「はい、こちらが左側の部屋の住人で滝口信二、こちらが右側の住人の牧野洋一です。しかし、何故」


 天加は滝口信二が写り込んでいる紙を指さすと

「彼は俺たちの事件で松田健太と名乗っていました。3か月前に女性と組んで殺人と殺人未遂で現在捕まっています。そして、こちらは先日起きた殺人事件のマンションの管理人でした。須藤朋美と名乗ってました」

 と告げた。

「彼らは事件を起こす数か月前にターゲットの側に引越しをして計画的に事件を起こしています」


 ……両隣の住人が犯人なら怪しい人物が出入りするはずがない……

「まして彼らの動機はトラブルや彼ら自身にある訳ではないので余程詳しく背景を調べない限り『唯の隣人』になる」


 哲二は蒼褪めながら

「けど、天埜。お前……疑っていたんだろ? どうしてわかったんだ?」

 と聞いた。


 天加はスッと冷え切った目で紙を見つめると

「下の人間が飛び出そうと動くくらいなのに、隣人二人共が音がしていただけで終わっているし、マンションから怪しい人間が出入りしていないとなると犯人は出入りしても怪しくない人間しかいない。つまり、マンションの住人以外にないってことだ」

 と告げた。

「通常はトラブルが決め手になるけど、今回はそんなトラブルの噂は聞こえなかったと思う。私怨で殺した訳じゃないから」


 真辺新一は息を吐き出し

「まさか、そんな計画が」

 と呟いた。


 天加は少し考えて

「今もマンションは存在しているんですよね?」

 と聞いた。


 真辺新一は頷いた。


 天加は口元に笑みを浮かべると

「不動産屋にマンションのオーナーを調べてもらえますか? ここ10年の間にオーナーの変更を全て。もしかすると4年前くらいにオーナーが変わっているかもしれない」

 と告げた。


 真辺新一は蒼褪めながら「わかりました」と答えると部屋を出た。


 哲二は天加を見ると

「どういうことだ?」

 と聞いた。


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