全貌 6
天加は少し考えて
「あの、両隣の住人の人は1時に物音がしたと言っていたんですよね? 上や下の住人の人に聞いたりはしなかったんですか?」
と聞いた。
真辺新一は首を振ると
「聞きました。上の住人は余り気付かなかったと言ってましたが、下の住人は両隣の住人と同じで1時頃にドンドンって音がして少し聞いていたらしいですが余り煩くて外へ出かけたそうですが急に止んで暫く様子を見たけれど静かになったのでそのまま寝たそうです」
と説明した。
「一応、住人全員に三嶋真昼とのトラブルを聞き、その時間のアリバイを聞きましたが、大半は家でゆっくりしていたという話で……あと接点なども調べましたが全員接点がなかったので動機という点で絞ることが出来なかった」
天加は「そうなんですね」と呟き
「マンションの防犯カメラは午後5時からですか?」
と聞いた。
真辺新一は首を振ると
「いえ一応データで残っていた分全て分を頂きました。ただ必要なのは大体犯行時刻前後数時間ではないかと」
と答えた。
天加は頷いて
「犯行するのにマンションに入り犯行後に出ていくと考えるとそうですよね」
と答えて
「ただ気になることがあるので早送りで良いので前日の朝からお願いできますか?」
と告げた。
真辺新一は頷いて時間を合わせて流し始めた。
「では前日の朝の8時から流します」
早送りで流し始めたが天加は直ぐに真辺新一の手を止めた。
「待ってください!」
哲二もその画面を見て
「ま、マジかよ」
と呟いた。




