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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
捜査立会人 ~オブザーバー~

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全貌 4

 天加は目を見開くと

「は?」

 と聞いた。


 哲二は世名の視線を見ると

「天埜、三嶋真昼と妹さんの事件を担当しろと言ってる」

 とコソッと告げた。


 天加はハッとして笑みを浮かべると

「します」

 と答えた。


 世名はハハッと笑って

「よし、迷宮を二つ潰してやれ」

 と告げた。


 それには全員が笑みを浮かべた。


 坂本蒼矢は慌てて

「夜のマンションについては残っている。俺が……引き継いだ」

 と告げた。

「必要なら使ってくれ」

 そう言って財布から鍵を出して

「頼む」

 と天加に手渡した。


 世名はそれを見て踵を返すと

「じゃあ、警察庁へ行こうか」

 と告げた。

「当時の調書や証拠品がある」


 天加は頷いて立ち上がった。それに哲二も習って立ち上がると足を踏み出した。


 二人は坂本蒼矢と芹と啓達と理人に挨拶をしてマンションを出ると世名の車で警察庁へと出向いた。


 車を運転しながら世名が後部座席に座る天加と哲二に

「三嶋兄妹の事件については決して捜査に手を抜いた訳じゃない。ただ、不審な指紋が出なかったこととマンションと周辺の防犯カメラに不審な人物が写っていなかった。時間的に目撃者も見つからずマンション住人とのトラブルや過去の接点も全くなかったので迷宮になった」

 と告げた。


 哲二は肩を竦めると

「そりゃぁ、梃子摺るよな。動機を持っている人間はいないし防犯カメラに映っていないとなると追いようがないからな」

 とぼやいた。


 天加は考えながら

「取り合えず、当時の情報で良いので見てみようと思います」

 と答えた。


 警察庁には世名が担当だった警察署から三嶋真昼の資料を取り寄せていたらしく会議室に一人の男性が待っていた。


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