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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
捜査立会人 ~オブザーバー~

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全貌 2

 坂本蒼矢は息を吐き出し

「この決算書を見る限り17年前……鈴木翔が当選を果たす少し前くらいから彼らは彼らの口座から金を下ろさなくなっている。恐らく鈴木翔から隠し口座に金が回ってそれを使うようになったんだろ」

 と告げた。

「それにこんなに帰化人が司法や政財界の上層部にいたとはな」


 芹は視線を一度閉じて開くと

「鈴木翔の背後を調べるべきね。彼は資産家じゃないわ。恐らく彼の背後に多額の金を供給している組織か存在がいてそれが司法の乗っ取りを考えたんだわ。今も……裁判所と弁護士協会、それに検察は狂ったままだわ」

 と告げた。

「遠島検事や天音判事だけでは零れ落ちていく事件の方が多いもの」


 天加は全員を見回して

「じゃあ、調べましょう」

 と告げた。

「ここを抑えない限り連鎖は止まらない」


 ……三嶋さんが命を賭して伝えてくれたものだから……

「いや、もしかしたら彼にこれを託した人の意志も込められているに違いない」


 全員が顔を見合わせた。


 哲二が天加に

「それってどういう」

 と聞いた。


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