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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
捜査立会人 ~オブザーバー~

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全貌 1

 三嶋真昼のUSBメモリには代議士・鈴木翔の講演会と称した秘密の交流会の動画とそれに参加していた人物たちの身上書ファイルが入れられていた。


 参加していたのは司法関係で言えば最高裁判官・大本瑞夫と金本佐代子、検事総長の野沼康夫、更には全国弁護士協会長の多田猛に副会長の林秀英。

 さらに前警察庁長官の岩尾としおの姿もあった。


 つまり、当時の司法の上層部ほぼ全員である。

 身上書には彼らの20年分の収支決算書も添付されていた。


 警察庁長官については現在止々呂美修也が就任しているが4年前に岩尾としお前警察庁長官に内部情報漏洩の証拠を突き付け、それを重く見た現国家公安委員長の津村清也が岩尾としおを勇退させ止々呂美修也をつけた経緯がある。


 その交代劇の引き金となったのが……天埜夫妻の殺人隠蔽である。

 その解明から大きく動き出したのだ。


 天埜翔は今から4年前に突然現れた初代の探偵チューバ―であった。


 事件現場にスマホを持って乗り込み警察が事件を事故や自殺、また病死にしようとするのに推理を披露して覆し『本物の探偵』と呼ばれ人気を博した。

 そしてその後に天埜翔は自身の両親の死を隠蔽した人物たちを白日の下に明らかにしたのだ。


 皮肉にもそこから探偵チューバ―の乱立が始まった経緯がある。

 まさに探偵チューバ―の功罪である。

 そして、今正にその探偵チューバ―と警察の捜査の不正や不備を見抜く独立した警察法人捜査立会機構を誕生させたのだ。


 天加も哲二も芹も理人も啓達も坂本蒼矢もそこにいた全員が印刷した資料を見て手を震わせていた。


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