迷宮のダイイングメッセージ 8
友視は笑むと
「わかった。俺は先生と暫くここで待ってる。適当な時間に戻らなかったら帰るから安心しろ」
と告げた。
……頑張れ、天加……
天加は頷くと
「わかった、ありがとうな。花畑」
と告げた。
浅見慎二は笑顔で
「ああ、花畑君は私が送っておくので安心してください」
と告げた。
友視は浅見慎二を見ると
「ありがとうございます」
と告げ
「あ、的場も天加を助けてくれよ」
と手をピラピラと振った。
哲二は胸を張って
「任せろ」
と言い、天加と共に立ち去った。
穴吹芹の住んでいるマンションの前で天加は財前理人ともう一人の男性……穴吹芹の横に立っていた男性と合流した。
男性は会釈すると
「俺の名前は安積啓達だ。天埜天加君だな。君と同じ捜査立会人だ」
と言い
「これで全員揃ったことになるな」
と告げた。
財前理人は静かに頷くと
「ああ、そうだな」
とふっと笑んで頷いた。
その二人のやり取りで二人は仲が良いことが分かった。
天加は頭を下げると
「宜しくお願いします」
と告げた。
二人は頷いて
「「じゃあ、いくか」」
と足を踏み出し、安積啓達が
「あ、芹には一応連絡はしておいた」
と告げた。
理人はあっさり
「そうか」
と答えた。
天加と哲二と坂本蒼矢と理人と啓達の5人で穴吹芹の部屋へと向かった。
写真に写っていた深層の令嬢と言えそうな落ち着いた雰囲気の綺麗な女性が天加達を出迎え
「啓達から連絡を受けて三嶋さん関連のモノを出してみたわ」
と告げた。
「まさか、三嶋さんからそんな大切なモノを受け取っていたなんて思わなかったから」
理人はそれに
「穴吹は心理捜査が得意なのに……そういう機微は分からないんだな」
と小さくぼやいたが、側にいた哲二の耳に届いた。
「つまり、やっぱそういう事なんだな」
哲二は直ぐにその機微を理解した。




