迷宮のダイイングメッセージ 2
友視は準備運動をしてポツリポツリとしか人のいないガランとしたプールに入りながら
「穴場と言えば穴場なんだよなぁ」
とビーチボールを浮かせながら呟いた。
的場哲二もまたプールに綺麗に飛び込みながら
「確かに、2時間300円で格安だし人混んでないからな」
と水面から顔を出して笑った。
天加も頷きながらサイドから水に入り
「せっかく花畑がボール持ってきたし殆ど人いないし」
と浮いているビーチボールを手にすると軽くトスをした。
それに泳いで哲二がレシーブをして友視へと回した。
午前10時から三人は区営プールで水中バレーを楽しみながらワイワイと騒ぎ声を上げていたのだが、そこに浅見慎二が姿を見せた。
「やっほー」
……。
……。
三人は動きを止めると同時に
「「「マジ! 千里眼」」」
と心で叫んだ。
浅見慎二は彼らの心の声を理解しているように
「……いや。ちゃんと天埜の家に電話をして母親からこっちに来ていると聞いたからな。千里眼じゃないから」
と前置きをして
「事件と言えば事件だが……過去の事件なので2時間後にそこのラージバーガーまで来てくれ」
と言い背中を向けて
「今回は立会人と言うよりは探偵としてだな」
と告げた。
哲二はボールを持ちながら
「じゃあ、俺も探偵として付き合うか」
と告げた。
友視はそれに笑って
「やっぱり探偵同士って直ぐに仲良くなるんだな」
と告げた。
天加と哲二は目を向けると
「ま、まあな」
と苦い口調で告げた。
友視は二人を見ると
「それで、どうするんだ?」
と聞いた。
「仕事なんだろ?」
2時間後……つまりプールの利用時間後まで待つという話なのだ。
だが、である。
友視はプールから上がると
「行ってこいよ」
と告げた。




