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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
捜査立会人 ~オブザーバー~

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もう一人の捜査立会人 9

 財前理人は天加の『事件性を疑う』発言を理解しつつ

「天埜君、君が事件かも知れないと考えているのは真中達也の姿。彼は死に際にダイイングメッセージを送っていると考えたからじゃないのか?」

 と告げた。


 天加は目を見開くと不敵な笑みを浮かべ

「そう、貴方も真中達也が隣の女性の食べ物に態々手を伸ばしていることに違和感を持っていた。そして、それがダイイングメッセージではないかと思っている」

 と言い

「死ぬ間際の彼がもしダイインメッセージを行動によって残しているのなら」

 と言葉を続けた。


「「直接的なメッセージを送った可能性がある」」

 そう財前理人と共に告げた。


 全員が顔を向けた。


 井上昭二は腕を組んで幕の内弁当を見つめ

「刺身……? タイとハマチとイカが……もしかして誰かのアナグラムになっているとか?」

 と呟いた。


 的場哲二は手を横に振りながら

「いやいや、だから直接的なメッセージだろ? 死に際にアナグラムなんて考えられるかよ」

 とぼやいた。


 井上昭二はギンッと睨んだ。


 天加は息を吐き出し

「それに……喉の調子がおかしくなった時点でもう死のカウントダウンが始まっていたのかもしれない」

 と告げた。


 財前理人は口角を上げて笑みを浮かべ坂本蒼矢に

「坂本刑事、真中達也の妻には知らせていると思うが同時に近隣からも家族関係と夫婦仲や異常な点はないか急いで調べるように指示を」

 と告げた。


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