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もう一人の捜査立会人 4
校門のところには一台の車が止まっており
「よ! 天加くん」
と桐谷世名が姿を見せた。
天加は車に駆け寄ると
「世名さん、お久しぶりです」
と声をかけた。
世名は笑むと
「今日は中野区の方の依頼だが、担当の捜査立会人が先に行っている」
と告げた。
「言わば、顔見せだな」
天加は目を見開くと
「担当の捜査立会人、ですか?」
と聞いた。
世名は頷くと
「ああ、君の他に3人の立会人がいる。君の担当は東京駅南で後は東京駅北、国分付中三鷹、そして、青梅、八王子だな」
と答えた。
確かに捜査立会人と言っても事件は一刻を争って起きている。例え全ての事件が対象でなくても一人では回らないだろう。
前回の事件の時に世名が来なかったのも他の捜査立会人の事があったからという事だった。
「そうだよな。俺一人って訳じゃなかったんだよな」
天加はそう考えながら浅見慎二に礼を言って助手席に座った。
世名は案内してきた浅見慎二に
「サンキュ~」
と手をピラピラ振るとアクセルを踏んで車を走らせた。
夏休み寸前に呼び出された現場は中野駅の近くにある商業ビルの一室であった。




