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もう一人の捜査立会人 2
同時に佐藤美見の言葉がずっと胸の中で渦巻いていた。
「真実を明らかにしてもらい感謝する。正しい答えを出していたのに誤った方に行きかけてしまった」
この捜査立会人のプロジェクトは桐谷世名の話から兄の立案であることが分かっている。
天加は窓の外を見つめながら兄が警察捜査の歪みにストップをかけ、且つ、探偵チューバ―の無責任なレッドヘディングの様な推理にストップをかける捜査立会人を作った理由がわかったような気がしたのだ。
両親の死。
車のブレーキに細工をした殺人を自損事故として警察が『分かっていながら』隠蔽した事件。
「その時に捜査立会人がいたら、きっと何かの権力の圧力を受けて真実を無視した警察の捜査をストップ出来た」
それは自分の望んでいたことだ。
「けどそれだけじゃなく。今回のように『隠蔽』の意図がなくても冤罪が生まれてしまう場合もある」
それにもストップをかけることが出来るのだ。
天加は窓の外を見つめ
「だからこそ捜査立会人は……絶対に間違ってはいけないってことだ」
と呟いた。
翌日、夏休み前の最後の授業の最中であった。正に事件とは時と場所を選ばないという事だ。
TOP関係なし! そういうことである。




