動き出した闇と相棒 4
その状況を天埜天加が聞いたのは昼休みに昼食を終えた瞬間であった。何処で聞きつけたのか天加が友人の花畑友視とゆったりしていた法学部内の学食に浅見慎二が姿を見せたのだ。
「やあやあ、美味しそうな弁当だね」
浅見慎二はそう笑って告げた。
天加は冷静に息を吐き出し
「……中身分かるんですか?」
と返した。
完食後のからの弁当箱を閉まっている最中だったのだ。
友視は笑って
「浅見先生の千里眼だ!」
アハハハ、と告げた。
浅見慎二はニコニコ笑いながら
「花畑はノリがいいねぇ」
と言い、天加の横に座ると
「呼び出しなんだけどね」
と告げた。
「いやぁ、俺もこう毎度毎度呼び出し係にされるのは心苦しいんだよ」
じゃ、行こうか。とさっぱりと告げた。
いやいや、心苦しさが見えませんけど。と天加も友視も心で突っ込んだ。
だが、これも自分がやると決めた仕事である。
天加はため息交じりに
「……お手数をおかけします」
と応えると立ち上がった。
「花畑、ごめんな」
友視は手を振って「いやいや」と答えるとにこやかに
「行って来いよ。頑張れ」
名探偵! とガッツポーズをして送り出した。
いや、名探偵じゃなくて立会人な。と天加は心で突っ込みながら浅見慎二の後に付いて足を進めた。
学食だけあって学生が多くいたが、もう噂が回っているのかチラチラ見る学生はいるが驚きや冷やかしの声はなかった。
大学の門前には既に覆面パトカーが待っており天加は乗り込むとカリコ田町マンションへと向かった。




