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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
SNS探偵 天馬

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探偵塾最初の事件 10

 翔は動画を見終えると

「……流石、高校生探偵をしていただけあるな。後は見せ方だな」

 と呟いた。


 そう、探偵チューバ―として人の目を惹きつける映えが必要なのだ。ただ事件を解くだけではなく。


 ……事件を日の当たる場所に晒すことが第一の目的だからである……


 全員が事件の解決する推理力に感心しつつも見せるというショーの部分を指摘されて忘れかけていた目的を思い出していた。


 その時、止々呂美修也から翔に電話が入った。

「アル・カヤの身柄を確保した。防犯カメラの映像を見せると自供を始めた」


 翔は目を見開くと

「これで、全てが明らかになる」

 と呟いた。


 アル・カヤは大間正明の殺害とカヤ土建を取り巻く不正入国とそれにまつわる収賄、そして翔の両親と財前理人の父親の殺人を含めた多数の殺人教唆で強制送還後に自国で裁判を行い刑に服することが決まった。


 岩尾としおはアル・カヤが自白したことで幾つか背任と情報漏洩、殺人ほう助などで裁判を受けることになった。

 犯罪に手を染めた警察庁長官として永遠に負の名称が残ることになったのだ。


 ただ彼を捕まえに訪れた止々呂美修也に岩尾としおは冷静に

「同じ警察官だった人間として……一つだけ助言をしてやろう」

 と言葉を続けたのである。


 ……俺は氷山の一角だ。本当の闇はもっと深い……

 しかしそれ以上を語ることはなかった。


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