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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
SNS探偵 天馬

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探偵塾最初の事件 9

 太田京美は目を見開き

「な、んで」

 と呟いた。


 穴吹芹は冷静に袋ごと坂本蒼矢に渡しながら

「この靴の中を調べてください。ルミノール反応があると思います」

 と告げた。


 太田京美は驚いて

「嘘!! ついている訳が無いわ!!」

 と叫んだ。


 穴吹芹は彼女を見て

「貴方は血を踏んだと思います。拭き取っても靴の底に血がついた場合はルミノール反応が出ます」

 と告げた。

「それにベランダに残ったゲソ痕とこの靴を照合すれば合うと思います」


 彼女は座り込むと

「上なら……分からないと思ったのに」

 と呟いた。

「それに私があの女にされていることが分からなかったら第三者を装えると思ったのに」


 坂本蒼矢は驚きながらも太田京美を立たせると

「事情は署で聞きますよ」

 と告げた。


 ずっと動画を送っていた安積啓達は息を吐き出し

「犯人がベランダからテグスを使って鍵の端を上げたのに気づいたんだな」

 と告げた。


 穴吹芹は頷いて

「ええ、ちょうど境目の枠のところの毛が折れていたから」

 と言い

「それに枠のところに血が付いていたのよ。つまりベランダから出ようと思わない限りつかないでしょ?」

 と答えた。

「梯子を使ったのは直ぐに分かったし下の階の人ならゲソ痕は金蓋の上じゃなくてその手前のはずだって思ってね。啓達もわかったのね」


 安積啓達はあっさり

「まあな。お前が違うことを言いかけたらフォロー入れようと構えてたけど必要なかったな」

 と答えた。

「現場を見る眼あがったな」


 穴吹芹はそれに

「でも、私は現場一辺倒主義にはならないわ」

 と答えた。

「犯罪には理由が必ずあるしそれは消えることはないわ」


 太田京美の動機は夫が役所の人間で店の常連で不正会計をしていたことを知り脅迫を受けていたことであった。

 それで金を渡すと訪れそこで殺害したということが判明したのである。


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