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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
SNS探偵 天馬

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109/113

探偵塾最初の事件 8

 穴吹芹はそれを見て

「やっぱり……」

 と呟いた。

「服装から言って犯人はかなり近しい関係の人間ね。全く気を使う必要のない人物だわ」


 坂本蒼矢もそれは感じていたらしく

「そう考えスナックの従業員やスタッフのアリバイを聞いて回ったが全員にアリバイがあった。下や左右の住人もスナック『レイン』とは関係がない」

 と告げた。


 穴吹芹は冷静に

「分かりました、ただ且つての従業員や取引先なども調べてください」

 と言い

「あと、この部屋の上の住人と坂村美也子の関係も調べてください」

 と告げた。

「犯人は上の住人だと思います」


 坂本蒼矢は驚いて

「は!? いや緊急はしごは下に降りれても登ることは確か出来ないはずだが」

 と声を零した。


 彼女はにっこり笑うと

「鑑識の採取が終わったら説明いたします」

 と告げた。


 鑑識は二人が話をしている間に駆け付けると遺留指紋やゲソ痕などを採取した。

 指紋は一つだけだったがゲソ痕はベランダ用のサンダルとそれ以外の靴のモノが採取されたのである。

 

 彼女は採取が終わるとベランダに出て避難用の梯子を隠している金属の蓋を開けて

「やっぱりこっちは使われていないわね」

 と言い、顔を上に向けた。


 そして踵を返すとそれを見ながら「だが無理だろ」と呟いている坂本蒼矢の前を抜けて

「上の部屋を見に行きましょう。恐らくまだ証拠は残っているわ」

 と告げた。


 上の503号室へ行くと出てきた女性を見て

「中に入らせていただけるかしら?」

 と告げた。


 女性の名前は太田京美という名前で彼女は

「え?」

 と戸惑った。


 坂本蒼矢は手帳を見せると

「お願いします」

 と告げた。


 彼女は固唾を飲み込むと

「その今、部屋が散らかっていて」

 と扉を閉めかけたが、穴吹芹はにっこり笑うと

「ありがとうございます! 私は気にしませんから」

 と強引に開けると中へと入り部屋中のゴミ箱を見て回りロープと靴を入れたビニールを見つけると

「これでこの部屋に戻ったんですね?」

 と告げた。


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