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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
捜査立会人 ~オブザーバー~

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捜査立会人 11

 そして、大森洋一を見ると

「大森洋一さん、ここ1年以内に貴方のことで何かありませんでしたか?」

 と聞いた。


 それに全員が「「「「は?」」」」と声を零した。

 意味が不明だったのだ。


 天加は冷静に

「まあ、例えば持っていた株が爆アガリしたとか、万馬券が当たったとか……多額の金が入るようなこととか」

 と告げた。


 近本忠雄が怪訝そうに

「いや、それ……何の関係が?」

 と呆れたようにぼやいた。


 大森洋一は息を吐き出し

「そんな金になるようなことありません。まあ、半年くらい前に唯一の身内だった祖父が亡くなってポツンと一軒家みたいな古びた家と土地が手に入ったくらいで……そんな価値ありませんよ」

 と告げた。

「最も、君子は折角だからこのマンションを出て引越ししようと言ってましたけど洋介も自然の中で暮らした方が良いと……でも、それが何か関係あるとは思えないですけど」


 天加はチラリと大森君子を見ると

「その土地が欲しかったんですか? 貴方は」

 と告げた。


 大森君子は驚いて天加を見た。


 刑事は息を吐き出して

「はぁ? だがな! 理由があってもタイマーだけじゃ証明はできないんだ!」

 と強い口調で告げた。


 天加は手にしていたDVDをLDKの一角にあるテレビの下のDVDデッキに入れた。


 天加はじっと見ている全員に

「あ、俺のことは気にせず反論続けてください」

 とさっぱりと告げた。


 全く何をしたいのか。

 何をしているのか理解が追い付かない行動である。


 世名は笑むと「これに慣れないとな」と心でぼやきつつ、全員を見て

「もし何かあれが意見を言ってくれ」

 と告げた。


 田村健は息を吐きだして

「俺よりも酷いな。完全に大森君子さんを犯人に仕立てようとしているのが分かる」

 警察はちゃんと捜査をしてもらいたい。と携帯を翳した。


 近本忠雄は息を吐き出して

「我々はちゃんとしている。確かに事故は性急だった。だが、これからきっちり調べて大森洋一の容疑を固めるつもりだ。いくら捜査立会人と言えど勝手にはさせない」

 と告げた。


 大森洋一は唇を噛み締めた。


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