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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
捜査立会人 ~オブザーバー~

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捜査立会人 10

 大森君子は慌てて

「タイマー設定はあるわ。でも、それは洋介を風呂に入れるのに毎日使っているものよ。それを言い掛かりみたいに言われたら!」

 と泣きながら叫んだ。


 天加は表情を消したまま近本忠雄を見ると

「警察の見解は?」

 と聞いた。


 近本忠雄は腕を組むと

「確かにタイマーなどを使えば可能かもしれないがそのために利用したとするには証明が難しいし、それを是とすれば大森洋一さんがタイマーを使わずに湯を入れたことも是にしなければならない」

 と告げた。


 大森君子は両手を合わせて泣きながら

「そうよ!」

 と言い大森洋一に

「確かに貴方に疑われるようなことがあったかもしれないけど……でも私……許してもらえるならスポーツジムにはもう行かないわ」

 信じて、と告げた。

「貴方と一緒に洋介の安否を見守ってあの子をもう一度抱きしめたいわ」


 大森洋一は顔を歪めて

「君子」

 と呟いた。


 天加は鼻で笑って

「だいこん芝居ですね」

 と呟いた。


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