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リュージュ、報酬を貰う

 その翌日、昨日は出来なかった井戸掘りの為、朝から作業着を着て外へと出た。


「昨夜は魔獣の声がしなかったし魔獣避けの効果が出たのかな?」


 後はあの強風だけど何か対策を考えなきゃいけない、と行ってもただ防止するだけじゃ味がない。


「風車小屋を作ってみようかな? あれだけの強風だったら何かしらの役に立つかもしれないし」


 そんな事を呟きながら僕は井戸掘りの現場に到着した。


「さて、やりますか」


 穴に入ってスコップで土を掘って行く。


「しかし掘っても土の変化が見えないな……」


 深くなって行けば土は水分を得て変化していくものだ。


 しかし、掘っても乾いた土だけ。


「雨が降ってないのか、それとも水に何か原因があるのか」


 そんな事を考えながら掘って行くと漸く変化が現れた。


「漸く湿ってきたな、これは水脈が近いぞ」


 俄然やる気が出てきたけどここからは流石に1人では出来ない。


 一旦、穴から出て次の段階へ進む為の準備を始めた。


「リュージュ! そこにいたのか」


「メーヴ、こんにちは、どうしたの?」


「昨日の魔獣避け、凄い効果だったぞ!」


 あ、やっぱり効果が出たのか。


「暴れまくっていた魔獣達が一気におとなしくなった。 魔王様もお喜びになってお礼を言っていた」


「そっか、それは何よりだ」


「これはその礼として報酬だ」


 メーヴはそう言って僕に布袋を渡した。


「重っ!って中身金貨じゃないかっ!?」


「それだけの功績を残した、と言う事だ」


 そう言って笑うメーヴ。


 王子としてあまり褒められる事は無かったのに、此処で褒められるなんて……。


 なんとも不思議な気分だ。

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