リュージュ、メーヴと話す
かつて魔王率いる魔王軍と人族の間では大きな戦争があった。
圧倒的な力を持つ魔王軍に苦戦を強いられていた人族だったが『勇者』が現れた事で状況が一変、人族が一気に責め立てた。
で、魔王を倒して世界は平和になりました、では終わらなかった。
勇者は魔王を倒さずに『約束』をしたのだ。
2度と戦争を起こさない事、問題があるのならば互いの技術や力を使って解決し協力する事、等の約束を魔王と人族の間で交わしたらしい。
と言うのも勇者は旅をしている間に色んな国を訪れて色々思う事があったらしい。
おかげで人族と魔族の間では争いが起こらなくなったそうだ。
と言っても基本的に人族と魔族の間で交流があるかと言ったら大きな交流は無くてまだ壁があるのが現状だ。
「まさか、この領地の近くが魔族領だったとは……」
「私もまさか隣が人族の領地だったとは知らなかった」
僕はメーヴに細かい話を聞く為に屋敷に入ってもらった。
「改めてだけど僕は此処の領主のリュージュだ」
「領主だったのか、まさかこの地に人が住み着くなんて思わなかった」
メーヴは驚いた様子だった。
「此処は魔族の中でも有名なの?」
「『神に捨てられた地』と呼ばれている。 見ての通りに草木も育っていない場所だから」
あ、魔族内でも似たような見解を持っているのね。
「私は主に魔族領内の警備を担当している。 今回も魔獣駆除の為に動いていた」
「魔族でも魔獣の駆除をするんだ」
「あいつらは野生だからな、村や町に被害を出す事がある、定期的に駆除をしているんだが……」
結果が出ない、と……。
何か人種は違っても似たような悩みを持っているんだね。




