リュージュ、畑を耕す、そして近所付き合いをする
井戸が出来上がり次は畑作りに取り掛かる。
「えーと、畑の広さはこれぐらいでいいか」
僕は木の枝で畑の場所を地面に書いていく。
早速、鍬で畑を耕す事に。
ザクザクと言う良い音がする。
「元々、土壌は凄く良いんできっと良い野菜が育ちますよ」
「そうだね、雨が降ったおかげで耕しやすいし」
ただ、信用はしてない訳ではないけど一応保証も必要だ。
なので、『ある物』を畑に巻くことにした。
「リュージュ様、これはなんですか?」
「僕が調合した肥料だよ」
そう、此処に来る前に調合した肥料だ。
主に動物の糞とか藁とかを混ぜて作ったものだ。
「これを土に混ぜれば土が活性化するし食物の成長もよくなるんだよ」
「こんな事もできるんですかぁ、……リュージュ様って王族なんですよね?」
うん、言いたい事はわかってるよ……。
ただ、僕は王族として書類とか政とかしているよりちについた生活をしていた方が楽なんだ。
「あれ? こっちに誰か来ますよ?」
「え?」
マリーが指摘した方向を見ると馬車がガタゴトとこっちに近づいて来ている。
もしかして、父上の使いの者が来ているのか、それとも近辺の領主が来たのか……、そういえば挨拶とかしてなかったなぁ。
馬車はこちらに近づき止まった。
馬車の入り口が開けられ中から僕と同世代の男性が出てきた。
「リュージュ第1王子でしょうか」
「えぇ、そうですけど?」
「はじめまして、近くのグワイナル領の管理をしているトマス・グワイナルと申します。 遅ればせながらご挨拶にやってまいりました」
「こちらこそ、本当は僕から挨拶に行かなければならないのに」
「いえいえ、私も父上から連絡が昨日来ましてこうして慌ててやってきました」
昨日? 僕が来たのはもう1週間ぐらい経つけど?
「父上は王都にいまして……、私は領主代行みたいな者なんです」
「? まだ跡を引き継いではいないんですよね? 侯爵は領主として仕事はしていないんですか?」
「恥ずかしい話なんですが、父は領主としての能力があまり無くて……、どちらかと言うと社交のほうが得意みたいなので……、代わりに私がやっているんです」
……それは貴族としてどうなんだろうか。




