表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/26

母直伝、近接格闘術!


圧倒的で隙のない立ち回りを披露したエルゼに私は驚愕する。

どうしよ……。教えることがないんだけど。遠距離ではデバフと魔導による攻撃。近距離に近づかれる前にコユキに指示出ししてヘイトを集める。堅実で、テンプレの戦い方だ。

彼女にもその戦いが染み付いてるみたいだし、無理に変えさせるのも悪影響かな?


「エルゼ。君に教えることは接近戦になった時の戦法になるんだけど大丈夫?」

「もちろん!私は何でも吸収したいタイプなの。」

「おーけー。じゃあ教えるから見ててね!」


エルゼは格闘術についてもしっかり了承してくれた。

ならば私も本気を出そうじゃないか!


:コメント:

:あーあ、ミストちゃんがやる気出しちゃった。

:絶対変なの使うぞ

:俺等にも戦い方わかるかな?

:無理でしょ。


「わかるように解説するから安心してよ。んで、使うのはコレ。」


コメントに返信しながら、私はインベントリから一本の骨笛を取り出す。

NPCのショップで買えるアイテム【魔物呼びの笛】。モンスターを呼び寄せる笛。

掲示板とかでよくレベル上げに使ってる人が多いみたい。

その笛を口元に運び、大きく息を吹き込む。


:コメント:

:やっぱり変なのじゃん

:呪いの笛やんけ!

:最大200体も呼ぶ呪物やん

:変態しか使わないというあの!?



好き勝手言いやがって、と不満に思うがこらえて深呼吸。

ピィィィィィ!!と耳を劈くような高音が周囲に響き渡る。

さらに耳を抑える間もなく、20体くらいの蛇型モンスターが姿を見せた。


「頭がクラクラする……」


ごめんね、エルゼ。

気を取り直して接近戦。

取り出した武器は【屍月】。刀ってかっこいいから好きなんだ。


戦闘開始を告げるアナウンスが響くと同時に、私は一番近い蛇に向かって刃を振るう。

【屍月】のウェポンスキルは『月虹流水』ともう一つ、『生命特効』がパッシブでついている。

これは生命が宿っているものに特効が付くんだよね。ヴァルラプスは『不死』だから対象じゃなかったけど。

そのイカレ効果が付与された刃に裂かれた蛇は消失。


「もう一匹だ!『流水撃:乱』!」


【屍月】が水を纏い、振るうごとに水が荒れ狂う。

ヴァルラプスとの戦いで結構な種類のスキルが進化したんだよ。

『流水撃:乱』は命中率が悪くなるけど、その分威力が上昇していくっていうスキル。

当てれば強いロマン技って感じ。


「シャァぁ!?」


乱流にも何匹かの蛇が巻き込まれ、消滅していく。

その後も何度か同じ工程を繰り返し、解説を織り交ぜて戦闘終了。


「二十はキツかった……!」


よくやった私!解説を入れながらエルゼに被害を出さずによく守り抜いた。

途中で蛇が逃げ出したら危なかったよ。


「レベルも上がったし、成果は上々かな。」


リザルトも確認して、私達は下山する。

明日はレベル的にも『サブ職業』を解放しに行こうか。

高鳴る気持ちを抑え、私はログアウトした。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ