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異界の欠陥魔法師  作者: 木崎 咲
六章 紅き都市の城
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五十五話 行くべき場所(行きたい場所ではない)

今回からサブタイトルを付けるようにします。


これより以前の話も随時付けていくつもりです。よろしくお願いいたします。

 リリィ達が脱獄を開始した頃、ミカ達はガサガサと草や木の枝を揺らしながら森の中を進んでいた。


 タマモはこの都市サタンを知っているらしいが、現在地はわからないらしい。そのため、ミカ達はとりあえずタマモが知っている魔王城を目指すことになった。


 もちろんミカは魔王城になんて入るつもりはない。その道中でタマモが知っている道を見つけ、その後、外へと向かう道を聞くつもりだ。


 いきなりラスダン(ラストダンジョン)とかあり得ない。逃げたい。というのが、今のミカの心境である。


「にしても、何で都市に魔物が居るんですか、ね!」


 枝を揺らしたことで落ちてきた虫のような魔物を剣で斬りながらミカが呟く。


「囚人を逃がさないためだと聞いたことがあります。もし、警備を抜けられたとしても時間を稼いで再拘束するための部隊編成を整えるため。だったはずです」


 ミカと違い慣れた動きで草木を揺らすことなくスルスルとした動きで先に進んでいたタマモが返答する。


 ふーん。と軽く頷きながらミカはタマモの指示に従いながら森を進んで行く。


 三十分程歩いた頃、木々の数が目に見えて減り、森を抜ける。そう思ったとき、唐突にタマモが立ち止まった。


「どうしたの?罠でも見つけた?」


「・・・いえ、そういう訳ではないのですが」


 彼女は言って、足をゆっくりと前に進める。ピクッと反応して足を戻した。今度は手をゆっくりと伸ばす。その手は熱い鍋にでも触れたかのように途中でバッと戻された。


 何がしたいのか分からずミカは首を傾げるが、タマモは気がついていない様子で同じ行動を何度も繰り返している。


「・・・何で?」


 タマモ自身、分からないらしく首を傾げ呟いている。


 よくよく見れば彼女の体が震えていた。手や足を前に出せば出すほどその震えは大きくなり、戻すとその震えが収まっている。


 ミカはタマモが伸ばした手から、彼女が空間のどの辺りを警戒しているのかを探る。


 一番前の木から先に行けないような感じだった。


 ミカはタマモの横に並び、ゆっくりと手を伸ばす。


(ん?)


 木を越える位置まで普通に伸ばしきれた。特に変化はない。


 ミカは足も前に出してみる。普通に森を抜けた。そのまま数歩歩く。


「待って―――」


 タマモがミカを追いかけようとするが、出る直前でピタリと立ち止まってしまう。


「どうして。ぁ、やだ、待って、置いてかないで」


 タマモが泣きそうな声でミカに訴える。何度も足や手を前に出そうとするが、やはり直前で止まってしまう。


 その様子を見てミカは立ち止まり、考え込む。


(・・・結界の類いなのかな?でも、敵対している人間に対してじゃなく、獣種に対して?何のために?)


「ぅう。グスッ。何で。や、やだ、いやぁっ。置いてかないでえぇぇえぇ、ヒグッ」


 タマモは戻ってこないミカを見てついに泣き出してしまう。また一人になるのが、ミカに捨てられるというのが怖かったのだ。自身が思っている以上に。


 まさか泣くとは思っていなかったミカはしばし目を白黒させてフリーズ。タマモがぺたりと座り込み子供のように声を上げて泣き出しす。そこまできてようやくこの状態が周りに自身達の位置を知らせてしまうような行動だということに気がつき慌てて周りを見回す。


 幸い魔族は誰も見ていなかったが、泣き声に釣られたのか蠍のような魔物がタマモを狙っていた。


 殆ど状況についていけてなかったミカは魔法まで使用して高速移動し、蠍のような魔物を風の手刀で半分に切り裂く。


 その魔物が死んだかの確認も惜しんでミカはタマモの口を塞ごうと振り返り―――


 ぎゅぅっ、とタマモがミカに抱きついた。


「・・・えぇっ、と。タ、タマモさ、んっ!?」


「ぅぅっ。・・・グスッ」


 どうしたらいいのか分からず腰の引けた不自然な体勢で固まりながらミカはタマモに声をかける。正直、かなりきつい体勢だ。


 だが、タマモは二度と離さんと言わんばかりに強くミカに抱きついたまま声を殺して泣き続ける。本当に強い力で抱きついているので、ミカの骨が少々軋んでいる音を鳴らす。


 ミカは少しもがいて抜け出そうとしたが、離したら置いていかれると思ってなのかタマモの力がより強くなった。


 このままでは自身の命が危ういと感じたミカは早々に抜け出すのを諦め、タマモを慰める方法を考える。


(ウグッ!?ヤバっ。分かんない!)


 このような経験に乏しいミカには何にも思い付かなかった。だが、このままでは体がポッキリ逝ってしまう。


 とにかく、行動しなければ。


 とりあえずミカはタマモの頭に手を置いて撫でる。時間稼ぎのつもりだ。


 だが、これが予想外の効果をもたらした。


 彼女の力が弱まったのだ。


 しめたとばかりにミカは彼女の頭を優しくなで続ける。言葉はない。何を言えば良いのかわからないからだ。


「・・・っ」


 不意にタマモが顔を上げた。ポロポロと涙をこぼしながらの上目遣いで。その破壊力にミカは赤くなりながら顔を逸らす。手も止まってしまっていた。


 タマモは少し哀しげな表情を一瞬浮かべ、そこでようやく、今現在自身がミカに抱きついている状態だ、という事に気がついた。


「・・・ぁ」


 カァァ、と顔を真っ赤に染めて視線を下げる。先ほどの声を上げて泣いていた自身、今現在の状態、撫でられていたことなどの恥ずかしさで体が燃えそうだと思いながらも彼女はミカから離れようとしない。


(し、心臓が痛い。あ、ご主人様の音も聞こえる)


 バクバクと心臓が痛いほどに高鳴る。ミカと密着しているのでミカの心臓も高鳴っているのが分かる。


 気まずいと思いつつも、この瞬間が幸せだと思っている自身もいた。自然と抱きしめる力が強くなる。


「も、もう少し、その、頭を・・・」


 そんな言葉が口から漏れた。


「え?あ。わ、分かりました」


 ミカは一瞬なんのことか分からず首を傾げたが、すぐに撫でて欲しいと言っていると理解した。恥ずかしさでつい敬語を使って返事をしてしまいながら、きつかった体勢を整えて優しく頭を撫でる。


 彼女の顔はもうこれ以上は無いんじゃないかと思えるほど真っ赤に染まっていた。足先まで赤くなっているかもしれないと思わせるほどに。


「・・・」


「・・・」


 気まずい空気の中、ミカは彼女の頭をなで続ける。


 最初はどんな言葉をかけたら良いかを考えたりしていたが、結局思い付かず、次第に思考が雑念に捕らわれ始める。


(これ、いつまで続けるんだろう?)


 赤い木漏れ日を見つめながら内心呟く。


 止められないから続けているが、いい加減疲れてきていた。


 一方、タマモの方も次第に羞恥に耐えきれなくなってきていた。だが、自身が言った手前、止められずにいた。


(い、いつまで続くの?)


 体をもじもじと動かし、アピールをしてみるがミカに気づいてもらえない。次第に頭もクラクラし始め、思考が回らなくなってきた。


「声はこっちからだったな?」


 互いに終わりを待ち続ける状態という不可思議な時間は幸いにも(あるいは不幸にも)長く続かなかった。第三者の声がミカ達が来た方向。抜け出た牢の方向から聞こえてきたのだ。


 瞬間、ミカの行動は早かった。


「な、」


 撃退か逃走かが選択肢に浮かぶ。悩んだのは一瞬で、逃走を即断。タマモを抱え、ミカは魔法を発動し一足で森を抜ける。タマモが声を上げる暇もなかった。


「んぁ!?」


 抜け出るのと同時にタマモがミカの腕の中で大きく背を反らしたが、そんなことは関係ないとばかりにミカは牢の入口からも見えていた城を目指し、ひた走る。魔法まで使用して。


 すぐに分かれ道に当たり、城から離れる方向である右の道を選ぶ。


 二分程走って唐突にミカはジャンプし空中でUターン。低空を意識しながら分かれ道のところで見えていた岩まで戻り、そこに隠れる。


 こうする事によって、道に残っている足跡を追っている者達を欺ければ、と考えたのだ。が、これは匂いを追えたり、魔法の感知ができるような相手には意味がない。


「はぁ、はぁ」


 そのためミカは息を整え、タマモの口を塞ぎながら、追手を警戒する。


 およそ三分後、ミカ達が来た方向から二人来た。牢の見張りをしていた二人だ。牢を無人にする愚行に驚きながらもミカは静かに彼らが通り過ぎるのを待つ。


「・・・ふぅ。っ」


 彼らは岩を気にすることなく足跡を追っていった。


 魔法を使用したダッシュはかなり早い。そのため足跡をつけた距離も結構ある。


 彼らが視界外まで行ったのを確認したミカは安堵の息を吐く。が、その表情は険しい。


 タマモの口を塞いでいる方とは逆の手を自身の頭に当てる。魔法の連続使用による頭痛だ。


 ミカの高速移動方は一歩一歩に魔法を使用している。本来なら身体強化魔法一回で済むのだが、ミカはまだそれを使用できない。そのため、このような移動方をするしかないのだ。


(しばらく魔法は使えないかな)


 ミカは背を岩に預けて座り込む。頭痛が酷いがこれは何度か経験している。魔力の回復が早いのかいつも十分くらいで収まる。


 ミカは再度息を吐いてタマモから手を離す。いきなり移動した事を謝ろうと振り返り、固まった。


「ん。はぁ…はぁ…」


 彼女は瞳を潤ませ、荒い息を吐きながら力なく仰向けに倒れていた。顔は真っ赤で、いや、顔だけでなく手まで真っ赤に染め、時折ピクンッと体を痙攣させている。


 何とか座ろうとしているのか、肘を少し曲げて手のひらを地面に付けている。が、その腕に力が込められていない。よく見ると指の方も少し曲がっている。


 また、同じように足も動かしているのだが、その動きがまた内股で、もじもじという擬音が合いそうな動きだった。


 これらが合わさり、何かに抵抗しているような、ぶっちゃけると直視しづらい状態になっていた。


 ミカはバッという効果音がリアルに聞こえそうな速度で顔を逸らし岩から顔だけだして、追手を警戒していますよー、という雰囲気を醸し出す。顔が赤いのは、あれだ、走って疲れてるだけなんだ。と自身を頑張って誤魔化す。


「・・・ご主人様」


「ひゃい!」


 無理だった。ビクゥ!とミカはタマモのか細い声に過剰に反応してしまった。


 恐る恐る振り返ってみる。


「・・・えぇっと。だ、大丈夫、ですか?」


 ある程度は落ち着いたようで岩に背を預けようと動いていた。だが、その動作はゆっくりで顔も赤いままだ。


「はぁ…ふぅ。ごめんなさい。森を抜ける際に、急に力が抜けて…」


「あぁ、うん。僕が何も言わずにやったんだから、むしろここは僕が謝るべき場面だと思うな。ごめんね。通りたくなさそうな場所を行って」


 ミカはばつが悪そうに顔を逸らしつつ言う。顔を逸らしたのは彼女がまだ顔を赤く染めた、艶かしい姿だったから、ではない。いや、全く無いと言えば嘘になるが、それだけではない。


 獣種に対しての結界があると仮定してあの行動をしたことに少々引け目を感じているのだ。結界の効果を彼女を使って調べるような事をした為に。


「他に異常は?力も回復してきてる感じだけど」


「・・・いえ、大丈夫です。力が入らないだけで、他には何もありません」


「本当に?」


 別に彼女の行動に違和感があったとかそういうわけではない。これは自分が原因なのだからそのくらいはちゃんと確認しておかなければと思っただけの行動だった。


「・・・」


 が、予想外に彼女が黙った。


 彼女が何か隠してると疑い、しばらくじっと見つめ続ける。


「・・・胸の中に違和感があります」


 タマモは観念して口を開いた。


「それは、心臓に違和感があるってこと?」


「いえ。その横の魔核が本来なら打たないはずの脈を打っているような、そんな違和感があります」


 手を当てても聞こえませんが。と、彼女は右胸辺りに手を当てて言う。


(あ、なるほど。あれは獣種を狙った訳じゃなくて、魔物を狙ったものだったのね)


 彼女の答え、その中の魔核という単語でミカの持っていた違和感が消えた。魔核は魔物が持っている器官のようなもの。そして、それがあるがゆえに獣種は人間に魔物扱いをされている。あの結界は魔物をある程度コントロールするためのものだったのだ。


 そして同時に別の事にも気がつく。


(この世界では魔族の手下として魔物が動いてる訳じゃないんだ)


 ゲーム等では基本的に魔物を操っているのが魔王というパターンが多いので魔物が人間だけを襲うのは当たり前のように思っていた。が、魔族も魔物対策をしている事から魔物が魔王に従っている訳ではない事が分かる。


(最初の町で会った・・・名前知らないや。まぁいっか。笛のやつも魔物を扱う実験をかねてたのかな?)


「……ま?」


 ラルバの町で会った魔族は笛を使ってリリィをスライムに狙わせていた。だが、それは正確にリリィを狙わせたものではなく『魔力が多いもの』というアバウトなものだった。


『この笛はそこまで細かい命令はできねぇ』


『もっと時間があればできたんだがなぁ』


 あの魔族はそう言っていた。できない(・・・・)のに、時間があればできた(・・・)、と。つまり、あの笛は自作。そう考えると実験だったというのはあながち外れているものではないと思える。


 ついでに、名も知らぬあの魔族が実は凄い奴だったのだというのに今さら気がついた。もしかしたら、人間を魔族にするあの薬も彼が作っていたのかもしれない。


(あの魔族。魔界の科学者的なのだったのかな?)


「ご主人様?」


「ん?あ、ごめん。どうしたの?」


 思考に没頭しすぎてタマモの事を無視していたミカは謝り、何かあったのかと問い返す。いつの間にかタマモの表情は落ち着いたものになっていた。


「いえ、急に黙られたので。何か心当たりでもあるのですか?」


「あぁ、いや。何でもない」


 ミカは軽く頭を振って答えの出ない考えを振り払う。その行為にタマモが首を傾げるが、それを無視してミカは続ける。


「それより、タマモはここに見覚え無い?」


「見覚えはありませんが、場所は分かりました」


「本当?この魔都の出入口はどっち?」


 タマモは来た方向やや右を指差す。


「あっちが一番近い門があるはずです」


「そこから一番近い居住区は?」


「え?・・・あっちです。たぶん」


 ミカの問いに首を傾げつつタマモはさらに右の方向を指差した。


「じゃあタマモ。まず門に向かうよ」


「え?ですがリリィ様達が…」


「分かってる。けど、まずは逃げるときに絶対ぶつかる門の確認をしておかないと。で、居住区でリリィ達の情報を集める」


「あの門から逃げるのですか?」


「どこの門だろうと警備システムは変わらないはずだよ。効率の低下やシステム管理の複雑化が発生して労力の無駄に繋がるからね」


「…はぁ」


「・・・まぁいいや。とりあえず行くよ」


 これは分かってないな。と思いつつミカはタマモが指した方向へと歩き始める。が、それはたったの数歩で止まった。


「っ!?」


 タマモが急にミカを引っ張ったのだ。それもかなり強く。


 ミカは予想外の行動に何もできずに尻餅を着いた。


「ちょっ―――」


 文句を言おうと振り向いた直後にタンッ、と軽い音が聞こえた。再度顔を前に向ける。


 そこには矢が斜めに突き立っていた。そのまま歩いていたらミカに当たったいたかもしれない位置に。


「ありがとうタマモ。どこから?」


「あっちの方だと思いますが、正確な位置は分かりません。聞こえたのは風切り音だけです。おそらく、かなり遠くからかと」


 ミカはタマモに尋ねる。助けられたから軽くお礼を言うのも忘れない。


 タマモは魔王城の方向を指差し答える。


「曲射、かな?刺さってる矢の角度が結構あるけど…」


「…だと思います。でなければこの岩が邪魔になってあそこには刺さらないかと…」


 二人とも弓に関しては素人であり、どちらも語尾の弱い推測の形でしか言葉にできない。


「・・・森から出たのはミスったかな?」


 ミカは周りを見回す。隠れられそうな場所がここ以外に見つけられない平原に近い場所だった。


「タマモ。ちょっと」


 ミカ達は軽く作戦会議をして立ち上がり、岩から飛び出す。


 方向は城からも門からも居住区からも離れる方向だ。


「ご主人様!」


 タマモが叫ぶ。


 同時に方向転換。ミカ達の進んでいた方向に矢が二つ刺さるが、すでにミカ達は別の方向へと走っている。


 矢を上手く避けたミカ達はそのまま居住区の方向へと向かうが―――


「っ!ダメです!」


「ちっ!」


 再ターンし、岩へと戻る。


「どうする?これってもしかして拘禁されたってやつ?」


「ご、ご主人様。見えました」


 このまま捕まるのを待つしかないのかと歯噛みしていたミカにタマモが驚愕と怯えの混じった声を上げる。


「なにが?」


「曲射じゃありません。魔王城の先端から射ってます」


 ミカはタマモの言葉が信じられなかった。しかし、それも仕方ないだろう。


「魔王城のって、いや、無いでしょ。正確な距離とか分かんないけど、あの先端までの距離って百とか二百とかよりも絶対あるよ?」


 下手したらキロ単位ありそうな程離れていたのだから。


「ですが…」


「見たら分かるかな?」


「え?あ、ご主人様!?」


 ミカは岩から飛び出し、魔王城の方へと走る、走る、走る。タマモも追いかけ走る、走る、走る。


「あれ?」


 矢が飛んで来ない。


「・・・場所がバレたから移動してるのかな?」


 これはチャンスだとばかりにミカは方向転換して居住区があるらしい場所へと向かう。何も言わなかったが、タマモも当然のようにミカへとついて行く。


「ご主人様!」


「またか!」


 タマモが叫び。斜め前方の岩へと何とか戻る。


 その後も他の方向やフェイント等も混ぜて色々試したがどれも矢に妨害された。


 ただ一点。魔王城へと向かう方向を除いて。


「・・・これ、誘われてるね」


「罠ってことですか?」


「うん。そして、ここで待機は論外」


「・・・捕まるからですよね」


「そ。だから行くしかない」


 ミカは観念して立ち上がる。


「あぁ。行きたくねー」


 心の底から思っていることを口に出しながらミカはタマモと共に魔王城へと歩き出す。


 そんな彼らの背後に、まるで急かすかのように新たな矢が突きたつのだった。


今回結構長くなりました。


前書きに書いた通りに次回からサブタイトル名を表記していきますので、次回予告的なのは無くなります。


はい。できてないからです。ごめんなさい

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