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エルフの村

シャーク・・・大蛇の魔物、主に夜行性で隠密行動に優れている

ケンタロス・・・下半身は馬、上半身はオーガの魔物。単独で行動するのを好む、ランクBクラスの冒険者でも苦戦するほどで凶暴



「なあ!光の神!ほんとにこんな所に風の神がいるのか!」

(はい、こんな所にいるんです)

「でもさっきから魔物しかおらんやん!」


俺達が進む道は山の中、俺達が足を踏み入れた瞬間出るわ出るわ

ゴブリンにシャーク、茂みや森、山に住む魔物が襲いかかってくる


「一気に森ごと焼くか!」

「あかん!この森の広さ分からんやんか!」

「ミユはそういいながら木を倒しまくってるけどな!」

「どこ進んでも魔物に会うぞ!」

「これでは休憩も出来んのじゃ」


その時頭上から岩が飛んでくる


「ケンタロス…」

「こいつが集団でお出ましかいな…」



足が止まった俺達の周りはすぐに囲まれる



しかし、その時突風が起こる


「なっなんだ!?」


目を開けるとあれだけいた魔物が一匹もいない


「あらあら、優くんにミユちゃん、白に銀も」

「えっ!?シファさん!?」

「なんでこんな所に!?」

「なんでって、この近くが私の生まれた村だもの」

「なら、風の神がいるのって!」

「ええ、風の神の神殿はエルフの村にあるわよ」

「「「「え~~」」」」

(……えっ…言いませんでした?)

「「「「言ってない!!」」」」

「誰と話してるの?……」

「えっえーと、それより!風の神殿はここから近いのか?」

「ええ、でも……エルフは種族意識が強いから…あなた達が入れるかどうか」

「シファ、最近エルフの村で異変がないか?」

「知ってるの?風が吹かないはずの私の村で最近風が吹いてるのよ」

「風の神が暴れてるらしいんだ、このままだと色んな所に被害が出る」

「……よく分からないけど大変なのね、いいわ案内してあげる」

「ありがとー!流石はシファやん!話が分かる!」


シファの案内で俺達はエルフの村に向かう




エルフの村


「村長~駄目?」

「いくらお前の願いでも駄目だ!人間をこの地に入れるなんて」


村の入り口で俺達はエルフの村の村長に村に入るのを拒否されていた


「この子達、最近風が吹くようになったのを知ってたのよ。風の神殿に用があるみたいだし良いでしょ?」

「駄目なものは駄目だ、長年先人達が築いてきた掟を破るのか!」


こんな感じで言い争っている……

でも問題は…


「だいたい!人間など下等な種族をここに入れるなんて許される訳ないだろう!」

「ちょっと!私の友達よ!」

「このじじい!黙っ」

「ミユ…」


俺は村長に殴りかかるミユを押さえる

つまり、人間はエルフに嫌われているらしい


「………分かった」

「ほんと!村長!」

「こやつらがわしらに勝てたら良いだろう」

「そっそれは…」

「よっしゃ!言うたな!やったろうやないかい!」

「ミユちゃん…」

「話し合うよりその方が早いな、さっさとしようぜ」

「威勢の良い人間が…種族の差を見せてやる、おい!お前達が相手しろ」

「「はい」」





俺達は準備体操をしてるがあのエルフの視線、気にくわねぇ


「優くんにミユちゃん、エルフはあなた達とは違う魔法を使うわ」

「どういうこと?」

「あなた達は自分の中にある魔力で魔法や魔術をつかうでしょ?でもね、エルフの魔法や魔術は外にある魔力を使うの」

「外にある?」

「魔力を使う?」

「どっどうしたの?」

「なぁミユの散桜麗美って」

「うん、うちの魔力は使わんと周りの魔力を使うで」

「えっ?ちっちょっとやってみて!」

「うっうん、散桜麗美!」

「………出来てる!?しかも並みのエルフより集まる魔力が多いじゃない!」

「なら、向こうの魔力はこんかもんなん?」

「なら、無傷で終わるんじゃね?」

「えっえっ?」


俺達は二人のエルフに向かう




「白衣炎流!」

「覇桜姫羅!」

「人間にしてはなかなかの魔力だな」

「しかし、所詮限度ある人間の技よ!」

「「死ね!」」


火と水の球が飛んでくる、俺達は正面からぶつかる


「ふっ避けれなかったか」

「所詮は人間か…」

「なーに、勝手に言ってるのかなぁ?」

「せやなぁ、こんなんでうちらがくたばると思っとんのか?」

「「なにっ!?無傷だと?」」

「ほんまあんな魔法で勝った気になるなんて甘過ぎやろ?」

「くっ!」

「まぐれに決まってる!やっ殺るぞ!」


その後も次々と魔法を放つエルフ


「ファイヤーボール!」

「ウォーターボール!」


しかし、エルフの手から出たのはライターの様な火と、蛇口を少し捻った様な水


「なっなぜ!?」

「ほれほれ、うちの薙刀見てみぃ」

「魔力が!?集められてるだと!」


ミユの薙刀の周りは魔力が集められ光っている


「もう、この辺に魔力はないで。どうする?」

「くそっ!」

「よい!お前らは下がれ!」

「村長!しかし…」

「下がれ」

「…………はい」


村長が俺達の前に来る


「わしらが悪かった。その実力は本物じゃ。シファを傍につけるのを条件にこの村に入ることを許す」

「…………はぁ、分かった」


こいつら、まだ自分達が偉いと思ってやがる


「入れて良かったわ、なら風の神殿はこっちよ」

「ああ」


俺達は風の神殿に向かう


「シファねぇだ!おかえり~!」

「ねぇねぇ!後ろの誰~?」

「人間の村のこと聞かせてぇ!」


村を進むとシファの周りには子供達が集まる


「シファはここでも人気なんだな」

「ええ、私は変わり者だから」

「変わり者?」

「人間の村に行くなんて私くらいよ、だからこの子達は私が話す話が好きなの、見たことのない世界だもの」

「そうなんや…」

「さっ、神殿が見えてきたわよ」


目の前には外壁は白で統一されたシンプルな神殿があった


「見た目だけは綺麗にしてるのよ」

「でも、中が見えないな」


窓はあるのに中は真っ暗で何も見えない


「ええ、昔からよ。それと」

「優!扉が開かんで!」

「扉も窓も絶対に空かないし、壊せない」

「なるほど…」


俺は扉に触れる


「魔力…ではないな?なんだこの力?」

(神力です。神の力…)

「なるほど、これが扉を押さえてんだな」

「でもうちらが持っとる武器ならいけるんやろ?」

(確かに神殺しの武器なら破壊出来ますが…その後が…)

「あー引きこもりの神やったな」

「下手すりゃ暴れだすな…」

「って、そんなの知るかい!……っ!なあなあ、ちょっと聞いてや…」

「えっなんだよ?……」


皆がミユに集まる


「あのな………んで……どや!?」

「ん~、いいかも!やってみる?」

(面白そうですね)

「なら、やるか!引きこもりの神様を叩き起こすぞ!」






「「氷界!」」


神殿の周りに結界を張る


「行くぞ!業火灰刃!」

「トルネードランス!」


俺が扉を壊し、そこにシファが魔術を叩き込む

瞬間、神力による反撃が来るが


「散桜麗美!」


ミユの薙刀に神力と魔力を集める

シファの魔術には結界内の魔力を全て込めている

つまり、結界内の魔力・神力が全てミユの薙刀に集中している


「行け!ミユ!」

「だっしゃぁぁぁぁ!」


ミユの一振りで神殿が全壊する

俺達の作戦は、「引きこもる家が無いなら出てくるんじゃね?作戦!」


(あーーもー何だ、何だよ、何ですか?人が出たくないって言ってるのにぃ!)


出てきたのは大きな鳥。しかし、風で形が作られている


「こいつが風の神か?」

(はい………風の神!あなたは今の状況が分かってるんですか!)

(またお前か!光の神!僕はもう、頑張らないし、働かない!自由になるって決めたんだ!)

(あなたは神としての自覚まで無くしましたんですか!)

(ああ!無くしたね!ここでエルフ達から供物を貰って暮らすんだ!)

「……ただでメシ食おうなんてじゃかましいはボケ!」

「ミっ…ミユ?」

「おんどりゃぁ!黙って聞いてりゃ、頑張らないし、働かないぃ?ふざけるのも大概にせぇや!」

(えっあっ……はい…)

「だいたい!人間でもエルフでも神でも食べていくには働かないかんし、頑張らいかんやろ!」

(はい……すいません…)

「自由になるぅ?自由ってぇのは、頑張って頑張って初めて手に入るもんやろ!それも分からんのか!えぇ!?」

(ごめんなさーい!僕が悪かったです!うっうっ……)

「ミユ!神様泣いちゃってるから!その辺にしてやれって!」

「光の神!」

(はっはい!なんですか!?)

「確か神は契約ってのを結ぶんだったなぁ?」

(はいっ!名前を交換することで契約は完了します!)

「風の神!うちはミユ!あんたに働くってことを教えたるわ!名乗って契約せんかい!」

(ぼっ僕は疾風はやて!ミユさん、僕と契約しますか!)

「する!」

(けっ契約成立!)


風の鳥がミユの薙刀に吸い込まれる


「よっしゃ!契約完了!」

「ミユ?やけに暴走してたけど?」

「あー、聞っきょったら我慢出来んかった」

「やけに叫んでたな…」

「全くじゃ」

「ミユちゃんらしいわねぇ」

「にゃはは~」


その時エルフ達がやって来て俺達を囲む


「お前達!風の神殿を壊してどうするつもりだ!」

「えっ、あー、これは…」

「言い訳するな!こいつらを牢屋にぶちこめ!」

「「「「「え~!」」」」」

「ちょっ!光の神!」

(すいません、急用が…後は頼みます!)

「え!」

「疾風!どうにかせんかい!」

(スー…スー)

「寝よるし!?」

「優くん、ミユちゃん、ここは一回大人しく捕まっとこっか?色々話、聞きたいし」

「はぁ、しゃーない」



俺達は黙って牢屋に入れられた……






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