真実
鳴り響く轟音、止まらぬ斬撃
優と闇の神はお互いに一歩もひかぬ戦いを繰り広げていた
「ここまで戦えるとはな…どうやらお前を甘く見ていたらしい」
「それは心外だな。俺の評価が低かったとは」
「ああ、私も本気を出すとしよう」
闇の神が魔力で覆われ巨大化していく
そして、魔力がはじけその姿がみえてくる
それは騎士だった
漆黒の鎧で身を包んだ闇の神がいた
「では、優。」
身構える優に闇の神はヨファルを投げる
「この姿になった以上、もう入れ物はいらん。そいつは生きてるからな、戦いに巻き込まれんよう外野に持っていけ」
「………」
優は扉の外にヨファルを運んでいく
そして、闇の神と対峙する
「待ちなさい!」
「ムロウ!?大蛇も?」
「ここは我々も力を貸そう」
「えっ?」
次々と優のかばうように構える神々
「ふふ、羅焔・疾風・大蛇・ムロウ、、そこまでするか人間に…」
「優に私たちは託すと決めましたから、神として…」
「神?ははは!神だと!そんなものはいないさ」
「?」
「我らはただの魔獣だよ…」
「何を言って?」
「数百年前に起こった我らの大戦は人間どもからあるものを消し去るための戦いだったのさ」
「あるもの?」
「そう、魔剣およびその製造方法を消し去ることさ」
「…」
「魔剣…あれは人間どもの兵器だ。魔物・魔獣を従えることで強化した武器は我々の力を圧倒した。」
「それの何が…大戦につながるのですか?」
「我らは人間に利用されたのだ!人間と魔物は敵対しながらも共存してく関係だったのに!魔剣はそれを壊したのだ!強い武器を手に入れた人間は魔物を殺し続け、自らの土地にしてきた。そのせいで魔物は減少し絶滅の危機まで追い込まれた」
「だから!なぜそれが…!」
優の中で神々の動揺が感じれる。
闇の神は真実を話し続ける
「魔物を束ねる長は人間の魔剣の製造をやめさせようとした、それでここだ。エヴァンス王国…ここはかつて大陸一の魔剣の製造場所だったのさ!だが!人間どもに封じられ魔剣と化していた我らは仲間である魔物を殺した」
「まさか…」
「我らが殺した神、それは魔獣だったのだ…。あの時我らが使えていたのは他でもない!人間だったのだ!あいつの言っていた理想は人間が魔物を従え差別する!そんな理想だったのだ!」
「……………」
その時、城の壁が壊される
「ゴットドラゴンとミユ…」
「優!」
ゴットドラゴンは闇の神を見る
「話したのか?」
「ああ、途中だ…」
「そうか…なら続けるがよい」
「いいか?俺が全能神と名乗る魔獣を倒し魔獣たちの人間を滅ぼすという計画は失敗だったが、ゴットドラゴンはこの国を焼いた。それで魔剣についての製造方法はなくなった…はずだったんだが」
「解決しなかった?」
「一人いたんだ、魔剣の製造方法を知るものが…コール、お前だ」
物陰からコールが現れる
「………………」
「お前と当時お前の魔剣に封じられていた大蛇は生き延び…大蛇、お前はコールを加護し続けることによってコールの老化を止めた。この真実は私と大蛇しか知らんだろうな」
「ああ、大蛇には俺が直接伝えた、それでも俺を助けてくれたことには感謝している」
「かつては国一番の魔剣職人のお前が残した魔剣…お前のそれと先ほど折れた優の、そしてそこの女が持っている薙刀…あとお前のではないが外にもう三振りあるな」
「ペガサスのさ、あれは誰かの失敗作だろ。ウルボロス程度の魔獣でやっとの代物だ。あと、この国に伝わるアーサーの持っている剣。ムロウが入れる程度の力はあったんだろう。あとは優、お前がクラルたちにあげた剣と杖。あれはおまえが作ったものだ」
「はぁ?何言って…」
「そうです、優は私と闇の神がよびだした…」
「ムロウ、そもそも我らにそんなことはできんのさ。我らは魔獣、今回各々魔剣と巡り合えたのも、優がこちらの世界に来れたのも仕組まれたものだったのさ」
「誰が、何のために」
闇の神は一瞬ためらって、そして再びみんなのほうを向き言う
「それこそ本当の神にさ…」
その言葉を待っていたように景色が一変する
真っ白な世界に…




