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完結






上下左右どこを見ても真っ白な世界


「どこだ?」


落ち着かないように周りを見回す優たちに対して闇の神は驚愕の表情をする


「まさか…いや、ありえん。こんなこと…」

「どうした!ここは一体どこなんだ!」

「我らに気付かれず、このような異なる世界に転送されるなど…」

「神…とでも言いたいのか?まぁ間違いでもない」


男とも女とも子供とも老人とも違う声が聞こえる


「久しぶりだね、優…と言いても君は私を知らないか」

「お前が俺をこの世界に…」

「ああ、神…なんて呼ばれているけどやっていることは世界を作って管理しているだけさ。でもね、この仕事って退屈なんだよ。」

「何が言いたい」

「君をこの世界に送った理由だよ。世界を作ったってことは世界を壊すのも私の仕事なんだよね。でもさぁ?ただ壊すのもつまらないじゃないか、だから君を元いた世界からこっちの世界に送ったのさ。この世界を壊させるためにね」


感情などかけらも含まれていない声

そして明かされる真実…


「でも君はこの世界で変わったね?元の世界のままならとっくに壊してはずなのにね」

「………」

「いやいや、責めているわけではないよ。いくら世界を作ってもそこに住む生き物一つ一つまで制御できるわけではないからね。面白いことさ。でも、この世界を管理するのを私はやめたんだ。管理をやめた世界を放置しておくのはよくない。だから壊さないとね。」


誰も何も言えない

話しのスケールが多きすぎるのもあるが、いまこの会話は優にしか向けられていないのだから


「誰かが……この世界を管理すれば…壊さなくていいんだな」

「そこまで理解してくれているなら話が早い。優、君がやるのかい?まぁ君しかいないんだけどね。この世界の生き物にこの世界は管理できない。管理は世界の外から行うものだ、管理者はその世界のものから認識されないよ、それでも?」

「構わない」

「やめろ優!」

「せや!優が……」


優がミユを見て微笑む


「ありがとう、でも俺はこの世界に来れなかったら変われなかったんだ。この世界でみんなに救われた。だからこの世界を俺が救いたいんだ」

「では優よ、この世界の神となって管理してくれ」






白い世界は消える、優を残して………




















優が神となって数年


戦いは終わり三国はお互いに同盟を結び平和が訪れた


アーサーはニナと結婚しエヴァンス王国の再建に取り組んでいる

レグゼ・モンチェ・ジョウカのSランク三人はそれぞれ冒険者として活動している

クラルとアヤカも結婚してエヴァンス王国の重役として働いている

コールもエヴァンス王国の大臣としてアーサーを支えてる


ちなみにムロウと闇の神は魔物達の王となって人間との共存に取り組んでいる

闇の神の名前は涅槃ネハン


無楼ムロウと涅槃


この二人がかつて夢見た人間と魔物の本当の意味で共存する世界

その夢が実現するのはそう遠くはないのかも知れない





そしてミユは疾風・羅焔・大蛇をつれて優を探していた

彼女は優との思い出のある場所を尋ね続けていた


「ここにもおらんか…」

(いるよ、目の前に…)


どれだけ近づいても、大声で話しかけても誰も気づかない

世界の管理など何もない

ただ、俺にかかわったすべての人を見守りたい

その人たちの子孫もすべて



優は心の中で思う


(父さん・母さん、あの時助けてもらって。一人になって違う世界に来ていろいろあったけど、どれもこれもやっぱり俺なんだよ。悩んだり笑ったりしたのも結局は俺なんだ)






(異世界で俺…何にも変わらなかったよ)







ご愛読ありがとうございました

初の作品のため、読みにくいところもあったでしょうがここまで続けれたことに感謝します

また自作も…なんて考えてますので、その時はまたよんでいただけると嬉しいです

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