最後の戦い
「フロイド、サマンダ、タトル、チャクラ…」
ヨファルは城の王室から外を眺めていた
いまだ繰り広げられる戦い、数の勝る魔物達が続々と押してきている
「もう少し、もう少しだ」
「……何がもう少しなんだ?」
「ふっ、来たか優…」
「ああ、終わらせに来た…」
「そうか」
お互いに言葉はいらない、武器を構えぶつかり合う
「一つ聞きたい!闇の神!」
「なんだ?」
撃ち合いながら優は問いかける
「ヨファルは、あいつはどうしてお前を受け入れた!神との契約はお互いの同意が必要だろう!」
「こいつは、アーサーやヒルマとの本当の兄弟ではないらしい…」
「…………」
「しかし、本当の家族のように接してくれていた」
「だったら!」
「それが苦痛だったのだ、王位を継ぐのは兄、自分もその兄弟として王を支えられるのか…」
「どういうことだよ」
「自分が兄の邪魔になるのが怖かったのだ、何も才能のない自分の存在が王政の妨害になるかもしれないのが!」
「そっ、そんなこと」
「こいつの過去を見て、そんなことはないとは思う。だがこいつはその恐怖に怯えた、そして誰にでも認められる力を欲した」
「………」
「こいつを助けたいなら私を殺せ!それだけだ!」
「ああ、俺はヨファルをアーサーのまえに連れて行かなきゃならない。その話も聞いたことだし一発殴らないとな」
優の振り下ろした刀を闇の神は右腕で止める
「ぐっ、うううううがぁぁぁぁぁ!」
闇の神の右腕が爆ぜる
「神殺し…ふふふ」
爆発により優の刀は砕け散った
「はははっ!死ねぇぇぇぇ!」
「白炎弾!」
「なにぃぃ!?」
闇の神の斧は優の魔術により破壊された
「お互い腕一本で武器破壊か…」
「ぐっ、そうみたいだな」
優も爆発によって左腕を無くしていた
各門では負傷者の増加により少しずつ後退していた
「このままじゃやばいぞ!何か打つ手はないのか!」
その時、空が何百のドラゴンで埋め尽くされる
ドラゴンは魔物を次々と薙ぎ払う
「人間に告ぐ!これよりこの場から去れ!」
「あれはゴットドラゴンやんか?」
「ミユか…お前はここに残れ、わしと共に城へ向かうぞ」
「…………分かった。レグゼ、ここは任せたで」
「ああ」
「さあ、乗れ」
(ミユ、僕は先に行くよ。呼ばれてるんだ)
「疾風…」
返事を待たずハヤテは飛び出す
北門
北門も突然のドラゴンの登場に戸惑っていた
(クラル、アユカ)
「羅焔!?」
(お前たちはドラゴンの言う通り下がれ、我は最後の戦いに行ってくる)
「あっ、おい!」
「クラル君?」
クラルは怪我人と、羅円が飛び立ったほうを見る
「あーーー!アユカ!下がるぞ!」
「うっうん」
南門
(アーサー、ドラゴンたちの言うように下がりなさい)
「ムロウ!俺達はまだまだ戦えるっぐ!?」
ジョウカがアーサーを殴る
「もう俺達は限界だ…下がるぞ」
(ありがとうございます、ジョウカさん)
「ああ、行け」
「ま…待て、ムロウ」
(すいませんアーサー)
(コール、悪いがわしは先に行く)
「何かあったのか?」
(………)
返事をせず大蛇は飛んでいく
「どうした?」
「銀、白、急ぐぞ。」
「……分かったのじゃ」
コールは城へ急ぐ
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