第79話 義勇兵ギルドで唸るCZ・BREN2アサルトライフル。今は戦争中だから派手に殺戮戦をしてもいいでしょう♬
お読みいただきありがとうございます
よろしければ評価、ポイント、ブックマークをよろしくお願いいたします。
マリエッタはそそくさと義勇兵ギルドへ戻る。
偶然とはいえ、エリカにつながるかもしれない情報が向こうから舞い込んできた。
得したような感じで何か引っかかる。
さっきのルスベルクの魔女は何だったのか?
ルスベルクは一応カーツと同じ共和国群に属するが、辺境国故に貧しく、しかも魔導士の資質もはっきり言って低い。
そんなのがなんで私にエリカに関する重要な情報を流してきたのか?
そうこうしているうちに義勇兵ギルドへ到着すると中へ入る前にマリエッタは正面ドアを開ける前にふと立ち止まった。
妙な違和感。
かすかに殺気のこもった魔法周波数感知。
数約20。
感づかれたか!?
どうする!?
「どうなされました、インスブルック様?」
背後からいきなり可憐な声がした。
受付嬢の子だった。
「あっ、いや考え事をしていただけですよ!」
「それはそれは、では……」
「あなたの今生はここで終わりです!」
ドガジャッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!
派手に破壊される義勇兵ギルドの両開きの扉。
突然の受付嬢のナイフを片手にした体当たり。
刺されるのをかわすために体当たりまでは防げなかったマリエッタはそのまま背中からドアを突き破った!
床に転がって止まったマリエッタは即座に立ちあがった。
周囲には見慣れた冒険者たち、戦士、共和国軍魔導士、いずれも完全武装の義勇兵や共和国軍正規軍たちがマリエッタを待ち構えていた!
「どうかされたのですか皆さん?そんな怖い顔をして」
マリエッタは密かに魔法箱にすぐ手を突っ込めるよう右手をポーチに半分入れた。
「へへっ、気取ってやがる」
「しらばっくれたって無駄だぜお嬢ちゃん!」
「嘘くせえ演技はほどほどにしな。お前、裏路地で俺らの仲間を消しただろ!バレてんだぞ小娘え!」
「リーナ・インスブルック、貴様を帝国軍のスパイ容疑で逮捕する!」
共和国軍魔導憲兵隊がマリエッタの周りを取り囲み、魔法力を封じる手錠を彼女に掛けようとした!
共和国軍正規軍と外人部隊、それに義勇兵の混合がマリエッタを取り囲む。
吹き抜けの上の階の踊り場からこちらに攻撃魔法を展開しようとしている在野の魔女も数名見えた。
さらに共和国第一級魔導士がマリエッタに変化魔法を解除する魔法を唱える。
手錠を掛けられそうになった瞬間。
彼女は宙に飛んだ!
空中でマリエッタは魔法箱から瞬時に黒い殺意を取り出した!
今回マリエッタが取り出したのは魔法箱と言っても帝国製の物。
それを一瞬見た共和国軍魔導士たちは瞬時にマリエッタが帝国軍魔導士と見抜いた!
「やはりこいつ帝国軍のスパイだ!撃て!!!できるだけ殺すな!情報を吐かせろ!」
マリエッタは帝国製魔法箱から瞬時に取り出したチェコ製のアサルトライフル・BREN2に弾薬を装填済みのマガジンを差し込んだ。
変化を暴く魔法を正面から喰らったせいで、在野の魔法使いの姿が見る見るうちに宙返りする中で帝国軍第一級魔導士の姿へと戻っていった。
そのまま空中で、すかさずボルトハンドルを手前に引いて離す。
薬室に第一弾が送り込まれ発砲可能になったBREN2の銃床を空中で瞬時に肩づけし、共和国軍魔導士たちに照星と照門を合わせた。
共和国魔導士どもは各々得意とする攻撃魔法を展開し、まさに放たんとしている。
しかし、その魔法力の実力を見てマリエッタはため息を一回ついた後、着地と同時に引き金を絞った!
ドドドドドドドドドッッ!!!
5.56mm×45NATOは小口径高速弾のため、反動は7.62mm×51NATO弾よりはるかに軽い。
発射ガスをガスピストンを経由して機関部を動かすゆえにやや反動はあるが、FN/MAG汎用機関銃の7.62mm×51NATO弾よりはるかに反動はコントロールしやすいとマリエッタは肩から伝わる反動で実感した。
座学でも兵学校次席だったがゆえにエリカが召喚した書物を瞬時に学習した彼女は銃の構造や仕組みを完璧に理解していた。
ただし、アサルトライフル用の弾薬故に硬い物への貫通力は劣る。
「なああ!!!なんだおよこ!!??」
ブジャっ!
ドジュ!
グジュギュズッ!!!!!!!
ギルド内レストランのバーのカウンターに並ぶ酒瓶が一斉に割れていく!
派手に飛び散る酒がハチの巣にされた戦士や冒険者、共和国魔導士たちの血や臓物と混ざって死のカクテルを作り上げていく。
マリエッタが着地する時にはすでに12人が床に突っ伏せ、永遠への痙攣を開始していた。
「隊長!こいつの火矢は威力が違います!!!!破られっああああ!!!!!!!!!」
間髪入れずマリエッタは弾倉を取り換え、射撃を正確に続けていく。
帝国軍の防御魔法は最強クラス故に共和国第一級の最強クラスの攻撃魔法でもまず通用しないので安心して射撃に集中できる。
BREN2の5.56mmSS弾の連続射撃を防御魔法で受け止めていた名もなき共和国魔導師の防御魔法にヒビが割れて無残に穴が開いていく。
その内側に血が飛び散り、魔導士は胴体に穴を開けながら仰向けに倒れこんで動かなくなった。
剣士たちや重装の鎧を着た屈強な戦士たちが次々と倒れる!
マリエッタから見て“異世界”においてはBREN2はウクライナ・ロシア戦争でウクライナ軍の主力アサルトライフルとしてバトルプルーフされていることなど、彼女も相対する共和国群魔導士や戦士たちも知る由はなかった。
影でその光景を見ていたある女がそそくさと外へ一人脱出する。
“とうとう馬脚を現しやがった帝国魔女め!これをエルミア中尉に持っていけば私も外人部隊入り確定だあああ!!!!!”
しかし、厄介なのは共和国軍魔導士のなかでも第一級の連中だ。
連中の防御魔法はBREN2の弾丸を防ぎきって貫通できない。
“ちっ、さすがは第一級の連中には5.56mm弾でははじかれやすいか!大きな機関銃の弾なら貫通できるだろうけど!”
今、帝国軍第一級魔導士が一人、マリエッタ・ヴァ・ブルーメントリットと、カーツ共和国軍魔導士部隊、外人部隊、それにゴロツキとの区別がつかない義勇兵との殺戮が開始された!
執筆の励みになりますのでよろしければブクマをよろしくお願いいたします。




