第50話 身バレの危機
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いきなりの申し出。
私とマリエッタは同様の顔を隠せなかった。
「私も敵である君らと一緒に戦ったなんてバレたら国家反逆者ものだ。こっちもリスクを承知で言っているんだよ。それくらいここの治安警察とそれと結託してる帝国魔導士は手強い」
「・・・・・・・」
こいつに私たちと連中の違いとか情報を与えないようにしないと!
エリカとマリエッタは同時にそう思った。
恐らくエレン・ウィラードは現在、情報士官のはずだ。
あの動きや魔力の消し方は魔導士の中でも特殊。
マリエッタでも見抜けなかったことに彼女は内心焦る。
「!?エリカまずい!気を取られてた!こっちに数名の足音!!」
「おやおやお客さんが来ちゃった。お話が長くなりすぎたねえ~♬」
ガチャッ!!
「動くな!」
階段の下から5名。
6階付近の扉が開いて重装歩兵と魔導士が乱入してくる。
さらにその中に見慣れた魔導士が部下を押しのけて前に出てきた。
それを見てエリカは戦慄した。
「おやおや、通報を受けて駆け付けてみればどこのだれかと思えばエリカさんではありませんか?」
ルナ・クロムシュタット魔導中尉はニヤニヤ顔。
「網を張っていたら引っかかったか!それからそっちの相方は誰かな~」
「なんであなたがここにいるのかな、って!?」
クロムシュタットは私の横の人物をみて戦慄した
まずい!?
マリエッタのことがばれてしまう!
それにウィラードと一緒にいることも!
あれ!?
先ほどまでいたはずのウィラードがいない!
あいつだけ逃げたのか!?
しかし、ルナ・クロムシュタットの口に動揺が走る。
「なに!?おまえは・・・、いえ、あなたは!?」
「マリエッタ・ブルーメントリット魔導中尉!?なぜあなたがここに!?」
マリエッタは全く動揺しない。
「偶然親友と鉢合わせただけですけど、ルナ・クロムシュタット魔導中尉殿♬」
「親友だと!?魔導中尉殿、あなたは何をしているのか分かって言っているのか?その女エリカ・ヴァールハイトは国家反逆者で指名手配中であることは知らないはずないだろう!それをかばうということはあなたも反逆罪になるぞ!!」
「……ふっ、はっはっはっは!!!!こりゃ最高だ、マリエッタ!」
急にルナの口調が変わった。
「急に口が汚くなったねルナ!」
「おい、打電しろ!反逆者エリカ・ヴァールハイトを発見したと!」
「それからマリエッタ・ブルーメントリット魔導中尉がエリカをかくまっていたともな!」
「これでもうお前に敬語なんぞ使わなくていいということだマリエッタ!!」
エリカは魔法箱からMG42という長い銃を取り出した。
こうなったらここでこいつらを消さないとマリエッタが危ない!!
だが、部下たちは何か手間取っている。
「クロムシュタット中尉!!」
「何だ、本国へ連絡したのか!!」
「それが、通信魔法が全く通じません!!!」
「どういうことだ!!」
「強力な妨害が掛けられているようで!」
「うぎゃあああ!!!!」
すると、上の階から悲鳴が狭い階段の中に響いた。
上の階からブーツの足音がする。
それは。
「これであなたたちは外部へ通信魔法はできない。孤立したのは君たちだよ治安警察に帝国魔導士の諸君!」
白い共和国の魔導士の姿をしたウィラードだった。
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