第46話 魔女(マ―セナリ―)による夜間襲撃
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エリカは緊張で思わず顔をひきつった。
よりによってこれほどの敵の大物とマリエッタと一緒にいるときに鉢合わせになるとは。
だが、金髪のショートヘアに赤い口紅の優雅な美女は全くこちらを気にすることなくすれ違った。
「こんばんは」
「こんばんは」
すれ違いざまに挨拶を向こうから言ってきた。
白い魔女帽子とローブをまとったときとはまるで違う、正直魅力あふれる美貌の持ち主だった。
「きれいな方だったね。私も憧れちゃうかも」
マリエッタの発言にウィラードの魔力コントロールが完璧であることを思い知らされる。
正直ここでは落ち着けそうにないが、絶対にあの女には接触を避けないと。
すれ違った直後、優雅な美女の赤い口元にうっすらと笑みが浮かんだ。
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部屋に着いた後、2人はまず部屋の中を捜索した。
特に盗聴や盗撮などに使われる魔導具らしきアイテムはなかった。
マリエッタの探知魔法でも特に異常は発見できなかった。
窓には近づかないようにし、カーテンをすべて締め切り、マリエッタが念のために対魔法防御結界をひそかに部屋全体に張ったあと、2人はへんげの魔法を解いてシャワーを浴びてから食事をすることにした。
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ホテル・インペラトール向かい側のビルの一室。
男が通信魔法を展開する。
「ホテル・インペラトールに見慣れない2名の若い女がチェックインしたのを確認しました。指示を願います」
男と通話相手は隠語を駆使し、男は次のような指令を受ける。
「分かった。魔女(マ―セナリ―)をまずそっちへよこす」
「了解。このまま監視を続けます」
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エリカとマリエッタが目を覚ましたのはほぼ同時だった。
時刻は午前1時。
周囲は寝静まっているはずのホテル。
部屋は頑丈に作られている高級ホテル故に上下の階および左右の部屋からの騒音・振動はほぼない。
だが、私たちは隠しているつもりだろうがかすかな魔力の反応を廊下から感じた。
素早く着替え、マリエッタが銀色の魔法杖を亜空間から取り出した。
無論、気づかれぬよう極小魔力でだ。
エリカは着替えると魔法箱からウージーとウインチェスターM12軍用ショットガンを取り出した。
ウージーは既に使い慣れているが、ショットガンと呼ばれる銃は初めて使う。
もっと練習しておけばよかったがそんな暇はなかった。
12ゲージと呼ばれるこれまでの矢とは形が違う大きめの筒の形をした矢を使うこの銃は筒の中に多くの鉛の粒が入っていて、放つと一定の距離を塊で飛んだあとに散開し、広い面積を攻撃できるやや特殊なものらしいと本で読んだ。
教本に載っていたやり方を思い出し、チューブ弾倉と呼ばれるその弾倉に1つ1つ矢を手で押し込んでいく。
5つ押し込んだところでマリエッタが私に手で合図した。
しばらくするとドアの向こう側からかすかな気配を感じるようになった。
複数人いる。
ドアの鍵穴に何かを差し込む音がした。
直後、ゆっくりと鍵が開いていく音がした。
距離があっても私とエリカは戦場での感が研ぎ澄まされているから違和感にすぐ気づく。
直後、ドアが乱暴に開くと同時に閃光が走った。
同時にフレイムバスターが撃ち込まれ、エリカとマリエッタが寝ていたベッドが瞬時に燃え上がった。
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