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帝国に裏切られた最強魔導士は、異界の銃で反逆する  作者: Wahrheit2026


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第43話 追撃部隊、銃撃で全滅

お読みいただきありがとうございます。


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帝国とアポログラスの国境付近。


「気を付けてエリカ。ここからは我がブルーメントリットの魔法結界から抜けることになる。探知されやすくなるから。一応誤魔化してあるけど帝国軍はそれをも探知するのは知ってるでしょう?」


「分かっているわ」


早馬を飛ばし、私たちはアポログラスの国境付近にまで来た。

前回きたときと同じ光景だが、いつもとは違う人間がいた。



「おい、そこのお前たち!」


国境付近の詰所を通ろうとすると、話しかけてきたのは帝国兵!?


指揮官である第2級魔導士の者が配下の物理攻撃を主に担当する甲冑に身を固めた帝国兵5名を呼び寄せ、こちらを取り囲んだ。


「お前達怪しいな!どこの国のものだ!?」


「私たちはアポログラスのものです。帝国との貿易から戻るところですよ」


「顔を見せろ!」


帝国兵がマリエッタのローブをめくろうとした時。


私は右手で握りしめていたCZ75を閃光のように抜いた!


3発ほど連続で引き金を絞った。


「うげっ!!!」

「!!」

「がっ!!!!!!」

乾いた音が山々にこだますると同時に、屈強な3人の帝国兵は力なく倒れた。甲冑に小さな穴が空き、いずれも心臓に致命傷の凶弾がたたき込まれていた。


それを見て指揮官の第2級魔導士と部下の2名は身構えてきた。


「おのれ貴様あ!!こんなことをしてタダで済むと思っているのか!!」


こいつらは間違いなく獄卒部隊。


あのルナ・クロムシュタットの部下だと記章ですぐわかった。


私は躊躇なく第2級魔導士に銃口を向けた。


そして、第2級魔導士の胸についている獄卒部隊の記章に向かってCZ75の引き金を絞った。


「馬鹿め!そんなちんけな弓矢か何か知らないが、我が軍の防御魔法の前……」


ターンッッ!!

乾いた甲高い音の後、第2級魔導士の体は力なく崩れ落ちた。

一瞬の出来事に第2級魔導士はなぜ自分の身体に力が入らなくなっていくのか理解できないまま地面に仰向けに倒れ込んだ。


それを瞬時に理解したとき、死への痙攣と生への執着が同時に起きた。


魔法の杖を握りしめて逆襲を図るが、もはやその意識は消えていった。


記章のあたりに穴が開き、地面に黒い鮮血がたまっていく。


「ば・・・・、バカな・・・・!?何故‥‥‥防御魔法が通じない・・・・・・!?」

未知の状況を飲み込めぬ混乱のまま魔導士は動かなくなった。


「えっ…、どういうこと!?エリカあなた魔法は封じられているはずじゃ!?!カーツですら貫けなかった帝国の防御魔法をどうやって貫通したの?」


「マリエッタにも見せてきたラグナロク鋼の加工を瞬間的に矢にしたのよ」


平静を装いながらもマリエッタの顔に動揺が走る。

今まで帝国の防御魔法が破られることは一度もなかった。

それが破られるのを今、初めてみたからだ。

カーツの魔導士にやられた帝国魔導士でさえ、カーツの奇襲的戦術、または特異な戦術によって負けたことはあっても防御魔法自体を破られたことは公式記録上一度もない。

それが、異世界からの未知の武器とはいえ帝国の防御魔法にかなう性質ではないと思っていたものが目の前で第2級とは言え帝国の魔導士を一発で仕留めたのだ。

「でもうかうかしてられない!こいつらは斥候部隊だから連絡が途絶えたとなると増援が来るわ!早く行きましょう!」

マリエッタは動揺をエリカに悟られまいと主導的に叫ぶ。


「うん!」


エリカとマリエッタは馬にまたがり、素早くその場を離れた。


エリカはこれら異世界の武器と共にもたらされた物語を読み漁り、非情の心構えを身につけつつあった。


アポログラス共和国首都ジェラード。


帝国軍非公然拠点。


雑居ビルの中にあるそこにルナ・クロムシュタットの姿があった。

焼いた食パンにハムと卵とトマト、さらにピックルスを大量に挟んだサンドウィッチをほう張りながらトマトジュースで舌を洗う。


部下が報告にやってきた。


「報告いたします!国境線付近で不審な2人組を発見したとのことです。接触を試みた斥候部隊の第2級魔導士1名、重装歩兵5名が死亡していたとのことです。」


「何!何があった!?集団で攻撃魔法の奇襲でも受けたのか!?」


「いえ、それがいずれも死因は小さな鉄の粒のような物を外部から撃ち込まれたことによるものの様です」


「はあっ?!何を寝言を言っているバカモノ!!鉄の粒を撃ち込まれて死んだ?雑兵どもならともかく、何で第2級とはいえ帝国軍魔導士がそれで死ぬんだよ!?防御魔法は第2級でもカーツの上級攻撃魔法を防げるんだぞ!ありえん……。ありえんぞ!!!!」


「でっ、ですが…。より正確には検死したところ確かに鉛を銅でコーディングした小さな矢じりのようなものを打ち込まれてほぼ即死していたとのことです……」


「クソっ油断したからに決まってる!第2級はこれだから第2級なんだ!!ただちに非常線を張れ!!!絶対に逃すな!!それと今回は突発的な事故であると口を合わせろ!」


「りょ、了解いたしました……」


ルナはトマトジュースを一気飲みしてコップを放り出し、部下を引き連れて出ていった。


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