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アリーナ殺人事件  作者: たま


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双子座の騎士

「皆に騎士団のメンツ知り合いいるかと聞いたら、まさかの俺の客に居たよ。双子座のジェミニの騎士が。」さすがゲーム配信者の大御所『水餓鬼』だった。

双子座の騎士は、軽妙洒脱(けいみょうしゃだつ)で毒も吐く。確かに水餓鬼に似ていた。

「はあ、本当に箱の人が聞いたらビックリだろうね〜

これでトラブルなく配信できてるんだから、信じられない!」ミー子は驚く。「スイッチアプリの方で聞いたから他の人にバレてないよ。さすがに板では発言してないよ。」平間くんがヘラヘラする。

「アプリもやってるんだ!知らなかった!」ミー子は驚く。

「ゲーム配信者にすげーやりやすい仕様だからね。

ヤッてないゲーム配信者いないと思うけど。

まあ、ミー子さんに話しても分かんないだろうから話してなかっただけで。」とゲーミングチェアに座ったままこっちを向く。

平間君の家は、川崎時代と同じく部屋の中に部屋がある二重構造になってて、全てが防音室なのだ。

羽田の飛行機がかなり低空飛行するが、全く音は部屋に聞こえない。ミー子の部屋とほぼ同じ仕様なのに音漏れが全然違うのだ。

「グーグル系と違ってコンプラがきつくないのでバンされる恐れも低いしね。便利だよ。」と平間くんが説明する。確かにこの業界は、平間くんの協力ないと進められない。

「で、大森の喫茶ノワールに来てくれるって。

今回の事でキャンサーがそれでなくても落ち込みやすいのに迷惑を皆に掛けたと凹んで会社に辞めるとまで言ってるそうだ。

真犯人を水餓鬼さんの彼女が見つけてくれるなら協力するってさ。」平間くんがニヤニヤしながらミー子を見る。「ありがとう!すごい助かるよ!」ミー子が言うともうご機嫌だ。

しかし、誰なのだろう?やはり、シグナルに引っ張られ金をせびられたファン達なのか?

樹莉が「カッカッ」と言ってたのは絶命前の生理現象なのか?分からない。


ノワールに現れた中の人は、さすがにキラキラの騎士様ではないが華やかな空気まとった細面の青年だった。平間くんより年上だ!

「エ〜ッ、水餓鬼さん、若い!人生経験豊富だし語彙(ごい)も多いからもっとオッさんかと思ってた!」大げさに驚く。ライブで思ったが12星座騎士団の人は皆身振りデカい。

「ライブ良かったです。おめでとうございます。」と挨拶した。やはり平間くんと並ぶと年齢差スゴいし驚き2人の顔を見比べてる。

なんか嫌だなあ〜と思うが、年齢相応だった夫とあんな結果になったし、人からどう見えるかが幸せと関係ないのは良く知ってる。

「あの亡くなった人、僕のメンバーシップの人だったの。途中からアイコン自分の顔にするからすぐ分かったよ。まさかキャンサーが配信者めざした原因の人だと知らなかったよ〜」と話した。

「でも全然ネットで騒がれなかったですね。良かったですね。」とミー子が言うと。

「そりゃそう!スゴい投げ銭するのは良いけど、話の流れぶっ壊して自分の話しかしないし。僕そういう空気読めない人苦手なんです。だから、よく注意してたし。キャンサーってさ、ちゃんと人の話を聞く奴なのにあの配信お姉さんの何が良かったのか?

全然分からない〜」と手を振る。…ちょっとイッコーさんぽい。

水餓鬼の辛辣さは、双子座騎士はイッコー味で明るくアレンジしてて女の子にも受け入れやすい。

「あっ、コレ渡しときます。彼女からマシュマロで送られてゴミ箱入れてたけど出してきました。」とプリントアウトされた所属事務所と携帯アドレスまで書かれてた。

「相談があるから連絡欲しいって言われたけど、なんで僕がそんなの乗らないといけないのか?

キャンサーはバラしてなかったらしいから相談できなかったのかな?迷惑!」とミー子に突き出された。

後は水餓鬼と配信について話し出した。

「水餓鬼さん見ててやってみたかったけど、ゲーム上手くないしね〜顔出しもちょっと身バレしたら親が怖いし。ちょうどVチューバーの応募があって良かったです。それもグループだから良かった!キャンサー本当に良い奴なんですよ。

アイツが抜けたら騎士団解散なっちゃう。お願いです、真犯人見つけて下さい!」と言って去って行った。

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