メンバーシップ
「良く知らねえけど、そういう個人的に好きな配信者とか言ったらいけないんじゃないの?デカい箱って?」個人配信者でプライベートもネットで全部話す水餓鬼さんが、他人事だからマトモそうな事を言う。
「それはコンプライアンスで習ってたろうけど、メンバーシップは個人的な話できるのが売りじゃん。そこで内緒の内緒で配信者なったキッカケとして話してたらしくて。それが広まったみたい。」ミー子がため息をつく。
噂って1人に言うと皆に伝わるのだ、不思議と。
警察から情報が出なくなって報道も規制が掛かったのか?沈黙したままだ。
その中でまさかのアリーナライブしてた配信者が、殺された配信者を推し活してたとバレてしまったのだ。
お互い推し同士。ならば繋がりがあっただろうと邪推されてしまったのだ。
でもキャンサーの騎士は、樹莉さんに身元バラしてないと伽椰子が言ってた。
スパチャしても会話は全部文字だから。声聞かれたことなかったから。それにデビューしてからも配信者になったと言わずに課金しに何度も配信見に行ってたと。でも、もう配信者なると年食ったせいもあってか
少年のときに感じてたワクワクが消えて、冷めた気持ちになってしまったと言ってた。
メンバーシップしたのは、もしかしたら彼女が騎士団ファンだと言ってたからだけど、やっぱり僕の所じゃなかったみたいだ。とメンバーシップでしょんぼり話していたらしい。
「メンバーシップすると判断しやすくなるの?」とミー子が平間くんに聞く。「まあ、視聴者情報出るね。でも確実に分かる訳じゃないよ。その男としては、興味を持って欲しかったんじゃないかな?
アプリの方にもメンバーシップあるから。そこにずっと居たから自分のメンバーシップにも来て欲しかったんじゃないかな?」と平間くんらしくないロマンチックな事を言う。
「そうだよね。ツブヤキで個人的に知らせる事もできたのにわざわざ遠回りなメンバーシップとか。
うん、モテない人の発想と言うか〜」触れてはいけない部分にミー子がふれる。
「伽椰子ちゃん?その子の勘は当たってるかもなあ〜
その男なら絶対樹莉に身元バラしてなかったかもな。
犯人じゃない気がする。」平間くんが珍しく断定する。
「それはこの業界長い人間の勘?」ミー子が平間くんを珍しくからかう。
「うん、配信者憧れて配信者なって、その後コラボとか良くあるんだよ。でも、男女どっちもうまく合わないんだよね〜
多分、カブるんだと思うよ。配信スタイルが。」平間くんが珍しくマジメに話す。
「元警察と言っても何か出来る訳じゃないけど、今回は業界人がそばにいるから、調べやすくはあるかもね?」とミー子が平間くんを見る。
「おっ、やっと俺も参加できるの?いつも1人でコソコソしてるけど。」平間くんは、台湾の三合会に1度拉致られているので、できるだけ避けているのだ。
外国は誘拐したらすぐバラすのでヒヤヒヤなのだ。1時間がリミットなのだ。
「う〜ん、多分犯人は日本人だと思うし組織犯罪臭くは無いから〜手伝ってもらうかもね。
ちゃんと今回は警察もやってるよ。多分、もうシグナルに誘導された人物達は特定できてるはず。尾行や内偵してるんだと思うよ…でも…」ミー子が難しい顔をする。
「ネット犯罪は苦手なんだよね。サイバー班が弱いと言うか。」と遠隔操作冤罪事件や女性検事の冤罪事件を思い出す。
警察は基本脳筋なのだ。




