通信アプリ
報道は毎日沸いたが、スパチャの金額は大したこと無かったようで、スポーツカー売って金作った人とかそんな人とかもおらず、だんだん報道は下火になる。
「水餓鬼さんなんか一晩で100万とか行くのにね。彼女はそんなじゃ無かったんだ?」ミー子がベットの中で聞くと平間くんが機嫌が直ってる。
江戸の48手はチャレンジしたので、今度は昭和の赤本を古本屋でミー子が買ってきてプレゼントしたのだ。
「昔はこういう事まで家庭医学書で説明したんだね〜」と全部試した。
ずっと座って仕事してるのに、なぜか体力あるのだ不思議と。ミー子の方がグッタリしてる。
「コイツは、ゲーム大した事無かったから。ヘタじゃないけど、上手くも無かったからな〜そんなにスパチャ貰えないんだよ。まずギャラリーが少ないとスパチャは上限設定されてるから大した金額ならないんだよ。
トークスキルも無かったしなあ〜コアな客は付いてたけどな。」元気に起きてシャワーへ行った。
ミー子は腰がガクガクだ。
平間くんの機嫌が直って良かった。口先でガタガタ言うより、やはり肉弾戦が若い子には良いのだろうと思った。が、ミー子の消耗が激しい。更年期はもう終わりかけだが、それと共に痛みが出てきた。それもキツい。
「…いつまで付き合えるかなぁ〜」限界を感じる。
しかし…推し活にはいくらお金があっても足りないなと伽椰子がどっさりグッズ買ってたの見て思った。
アプリの樹莉ももっと稼げないと推し活出来なかったろう…どうやって稼いでいたのか?
テレビで彼女の服とカバンがディオーレだとか言っていた。両方で100万くらいらしい。
「アプリのスパチャで稼げないなら、彼女はどうしてたんだろ?」平間くんにそのゲームストリーミングの画面を後で見せて貰うしかない。
「個人のやりとりは、この下のツブヤキアイコンで出来るよ。」と水餓鬼こと平間くんに教えて貰った。
「まあ、これで女釣って遊んでる配信者も多いけどな。」平間くんが唇を歪ませて笑う。
「…平間くんは、それすら面倒なんだね?」ミー子は察した。「だって分かって顔だけだぜ?お袋みたいに顔だけ作り込んで胸もと開いた服の女なんて、絶対性格破綻してるじゃん!部屋はハエが湧いてたり。
そんな女釣っても近親相姦みたいで気色悪いだろ?」平間が身震いする。
「俺は平凡な堅めのちょっとボケた女が好きなんだよ。友達の家のお母さんやお姉ちゃんとかな。放置子に入り込まれても困った顔しながら、何となく面倒見ちゃうような〜お人好し?が好きなんだよ。」彼の生い立ちが良く分かる話だ。
「ネットのやり取りで付き合うとか、俺には無理だわ。」と平間君が言う。
「ふ〜ん、でも配信者の中にはそれで女漁りしてる人も居るんだね?て事は、彼女から男に無心する事も出来るね?」ミー子が聞く。
「でも警察は情報開示で全部見れるんだろ?だったら、もうバレてるんじゃないの?」平間くんが反対に質問する。
「うん、それでも捜査が息詰まるのは…シグナルとかを使われてるかもね?強盗集団がよく使う秘匿性の高い通信アプリへ誘導してるのかも?」ミー子が首を傾げる。




