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ダンジョンを出禁にされたJK二人組は、母校の旧校舎型ダンジョンを守護するバイトを始めました。  作者: 椎名 富比路
第四章 島全体がダンジョン! ダンジョン部たちのなつやすみ

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第40話 緊急会議

 鬼怨組をどうするか、合宿を継続するか、緊急で会議が行われることに。

 一般スタッフ枠として集まってくれた、冒険者のみなさんも交える。


「全世界規模で、ダンジョンに携わる関係者の割合は、『エンタメとして平和にエンジョイしたい』のが九割。対して『そうではない』一割が存在します。鬼怨組のスタンスは、後者です」


 麝香学園の代表、嵐山(あらしやま)生徒会長が、解説をした。


「魔物はダンジョンにおいて狩られる側だから、人類に反逆しているという線は?」


「それもあるでしょう」


「おかしいですよね? 今は魔物だってダンジョンを攻略する側じゃないか?」


 冒険者の一人が、異議を唱えた。


「彼らの主な目的は、ダンジョンに眠るお宝です。ボスを狩ってアイテムを手に入れても、市場に回しません。自分たちで独占しています」


「素材やアイテムを、魔物が手にする意味は? 使わないじゃないですか?」


「体内に取り込むんですよ。そうやって、彼らは自らを強化するんです。お金になりそうなものは、自分たちで抱えて、人間側に法外な値段で売りつけます」 


 主催である麝香(じゃこう)学園によると、この島における鬼怨(おにおん)組の妨害は、今に始まったことではないらしい。

 合宿を開催する度に、色々と嫌がらせを行うという。


 そのため、麝香学園は主催がしたくてもできない状態だった。

 この一帯が限界集落なのも、すべては鬼怨組が暴れているせいだとか。


「実は、成人の冒険者さんたちを集めたのも、この合宿を円滑に済ませるためでした」


 それが、他の学園が出した提案だったらしい。

 鬼怨の妨害行為を、大人の冒険者が食い止めること。


 しかしぶっちゃけ、それも満足に機能していない。


「よっしゃ、はるたん。潰そう」


「モモに同意~」


 はるたんに引き続き、デリオン姫や綿毛に、ピオニまで手を挙げる。

 他の勇者高校生徒だと、ティナと野呂(のろ)先輩も同感してくれた。

 


「簡単に、言わないでくれないかしら、金盞花(きんせんか) のみなさん!? 出くわしたこともないくせに!」


「いや、戦ったよ」


 蓮川(はすかわ)先輩が怒鳴ると、野呂先輩が反論する。

 

「アスカまで、そんな冗談を!? 鬼ってベテラン冒険者が、二人がかりでやっと追い払えるのよ。学生の私たちが勝てるわけ……」


「この二人は、勝ったよ」


 あたしは胸を張った。えっへん。


「冗談でしょ……」


「いや、金盞花なら、ありえるぞ」


 勇者連合学園の二年生らしき生徒が、箸をおいてあたしたちに視線を向けた。


「ヤバイ一年が入ってきたから、金盞花はダンジョン部を復活させたって」


「そうよね。優勝常連だった巳柳(みやなぎ)とドワ女もやられたって」


 二年生一同が、話し合う。


「それでも、鬼に勝てたなんて信用できないわよ」


 なおも、蓮川(はすかわ)先輩は信じてくれない。


「まあ、ウチらもちゃんと勝てたとは思ってないけど」


「だよなー。やるからには、完膚なきまでに叩き潰したいよねー」


「だね。やるしかない。それでもって、合宿のカリキュラムも普通通りやってしまおう」


 日和る冒険者たちに対して、あたしたち学生たちは全員やる気だ。


 蓮川先輩を除いて。



「あなたたち、生産職組よね? 先陣をきって、戦うの?」


「戦うけど。もちろん、生産もがんばるよ。素材を使って、簡易的な防具を作ってあげる」


 ミッションの開始時間を一時間ほど待ってもらい、勇者学園用の装備を開発することに。


 全員にシールドと、武器を持つ方の腕を守るアームプロテクターを開発した。


「すげえな、お前ら。レア素材っていうから、一人に最強の防具でも作るかと思ったぜ」


「それでもよかったんだけど、誰が狙われるかわからない。なので、全員の生存率を上げた」


 ピオニからの質問に、はるたんが答える。

 

 あたしたちの腕や姫の魔力なら、ハイエンドな一品物も作れるだろう。だが今回は、激戦が予想される。そのため防具は、量産できて取り回しが利くタイプのほうがいい。


「どうなっても知らないわよ?」


「それは、鬼怨組が思い知る番だから」


 絶対、ぶっ飛ばす。

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