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ダンジョンを出禁にされたJK二人組は、母校の旧校舎型ダンジョンを守護するバイトを始めました。  作者: 椎名 富比路
第一章 お嬢様学校の旧校舎は、ダンジョンだった

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第11話 ダンジョン部の課題

 あたしは初ダンジョンで、はるたんと相討ちになった。生まれて初めて出会う、魔法を使う相手に。倒したものの、こちらも深手を負って気絶したのである。


「ケンカで負けたことがなかったのに、はるたんには盛大に負けてさ。あたし悔しくなって。オヤジにダンジョン攻略の手ほどきを受けてさ。で、今に至るんよ」


「それは、ウチも一緒だった。ウチはそれまで、大人が相手でも敵なしのダンジョンマスターだった。それが、同い年の子どもに負けて。勝負には勝ったけど、ウチは負けた。モモって名前をすぐに覚えて、トレーニングに励んだよ」


 当時、はるたんとは敵同士だった。そこから仲良くなって、今でもつるんでいる。


「お互いが切磋琢磨し合って、その無類なる強さを手に入れたんですわね」


「巻き込まれた側は、たまったもんじゃなかったけどね」


 はるたんも当時を振り返り、ため息をつく。


「数奇なめぐり合わせですわね」


「はるたんのオカンからしたら、あたしとはるたんを巡り合わせたかったみたい」

 

 今となっては、はるたんはすっかりダンジョンに興味を失ってしまったようだが。幼い頃から、ずっと「ダンジョンマスターをやらされていた感」はあったけどね。


「ごちそうさまでした、モモさん。はるたんさん。貴重なお話を聞けて、楽しかったですわ。今度は、うちにいらしてくださいな。といっても、まだ二人しかいないんでしたら、公式試合にも出られませんわよね」

 

「そこなんだよなあ。あと二人仲間がいれば、公式試合に行けるんだけどー」


 あたしとはるたんなら、オフェンスだけなら二人だけでも戦える。

 

 問題は、ディフェンスだ。

 一応ダンジョンマスターとキラー役さえいれば、あとは魔物で代用できる。とはいえ、魔物だけだと心もとない。

 あたしとはるたんの二人で戦い続けられるほど、ダンジョン部の活動は甘くないのだ。負ける気はしないが、公式がそれを許さない。

 やはり、あと数名の部員が必要である。

 

「当面の課題は、部員探しだね」


「ですが、発表されて間がないんでしたら、部員もなかなか集めづらいのでは? 金盞花(きんせんか)にダンジョンはないものだと入学されたからばかりでしょうし」


「どうにかするよ」


「ええ。外様の我々が気にしても、仕方ありませんわよね。では、巳柳(みやなぎ)にいらしたときに」


 愚地(おろち)たちが、帰っていった。


「部員かー。はるたん、心当たりはある?」


「一応は。というか、隠れている間はずっと部員を探してた」


 隠れ場所の視聴覚室で、堂々とPCを立ち上げていたらしい。

 

「まじか。よく見つからなかったな」


「光が出ない【ダークゾーントラップ】を仕掛けたから、みんなビビって入ってこなかった」


 巳柳高校よ、こういうところが勝てない要因なんだぞー。


「で、めぼしいやつは?」


「戦力にならない相手なら」


「いい、いい。問題なし」


 頭数だけいればいいから、あたしは特に戦力を必要としていない。

 最悪、そいつらにダンマスをやってもらったらいいのだ。そしたら、あたしとはるたんで暴れることができる。


「OK。でも、ダンジョンにはかなり詳しいよ。今の学園対抗戦にも精通してる」

 

「で、そいつはどこに?」


「掲示板」


「書き込みしてんの?」


「むしろ管理人。VTuberだし」

 


(第一章 おしまい)

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