アマチュアは一緒に居たい。
そうして部屋割りは、玄関の廊下の右側手前が心廻、右奥が俺、左側手前が夜桜で、左の真ん中が海月、左奥は空室になった。
「さて……部屋割りも決まった事だし、反省会を……」
「え? 反省会?」
心廻が首を傾げる。
「あぁ……今日、学園で特に教師らしいことも出来なかったからな……反省会をしようと……」
そう、何故か同棲やらテストやらゲームやらで本筋からズレてしまったが元々、反省会を心廻とする予定だったのだ……。
「えー? 大丈夫だよ! 今日は龍波が喧嘩ふっかけて来たから休ませてあげただけだよね? 海月!」
「そうですよ? そもそもこの学園の教師は割と自由に動けるんですよ、学園長が、まあ……そのあんな感じですし……」
「ちょっと!? どういう事ですか……!?」
夜桜……もう完全に……威厳を失ってるな……。
「まあ……とにかく、亡……! 海月の言う通り、この学園は王国からの圧力での実力主義の強要以外は、割と気楽なんです……! この学園は!」
なるほど……この学園の実力主義は夜桜によるものではなく、王国による圧力でそうならざるを得ないようになっていたのか……。
「そうだな……なら、反省会は辞めて、夜ご飯でも作るか!」
「うん! それがいいよ! じゃあ、私手伝うよ?」
「ありがとう心廻、だけど大丈夫だ! 俺に任せてろ!」
心廻が俺と料理したいなんて……嬉しいが……ここは俺にカッコつけさせてくれ……。
「えー? 本当に大丈夫? 料理経験あるの?」
あ……これ、料理の腕前疑われてただけか……。
「その……あるよ……うん……」
「え!? 夜桜! 海月! なんか亡が落ち込んでる……!」
「亡を落ち込ませるなんて……許せません……心廻……!」
「はぁ……全くこの家は次々と問題が起こりますね……? まあ、楽しいから良いですけど……」
夜桜が心廻に怒り、海月が呆れる……なんかいつの間にか流れが出来てるな……。
「ふふっ」
「ちょっと! 夜桜! 海月! 今度は急に亡が……! 笑ったよ!?」
「良くやりました! 心廻! 亡を笑顔にさせましたね……!」
「もう……まともなのは私しかいないの……?」
海月が流石に大変そうなので、誤解を解く。
「大丈夫だよ……! ただ、俺は料理経験が疑われたか……って思っただけだが……でもなんかこの三人と生活するの……楽しいな……って……」
それを言うと皆が俺の方に改めて向き合い。
微笑みを向けてくれる。
「もう……! 亡! 私達も同じ気持ちだよ! 楽しいよね!」
「そうですね……! 楽しいです……!」
心廻と夜桜が、同意してくれる。
そして海月は少し恥ずかしそうにしている。
「ほら! 海月だってそうでしょ?」
「どうなんですか……? 答えないと給料減らしますよ?」
「心廻……夜桜……はぁ……分かりましたよ……楽しいですよ……大変だけど……」
「ほらね! 皆、亡と同じ気持ちなんだよ? だから、今日は皆で作ろ!」
「そうだな……!」
料理経験があるかないかじゃなく役割じゃなく、楽しいから一緒に居る、一緒にやるのだ。
これからの生活もより一層楽しみになりながら料理の準備を皆と一緒にした。
「あ、夜桜! 給料を人質に取ったのは……あとでお説教ですから……ね?」
「え! はい……」
海月……怖ぇ……。




